18日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で4日ぶり反発、中国の政策に期待感

2024年12月18日 16:50

印刷

記事提供元:フィスコ

*16:50JST 18日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で4日ぶり反発、中国の政策に期待感
18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比20.72ポイント(0.62%)高の3382.21ポイントと4日ぶりに反発した。


中国政府の株価支援スタンスが相場を支える流れ。国務院国有資産監督管理委員会は17日、中央企業(中央政府直属の国有企業)傘下企業の価値向上に向け、現金配当引き上げなど、時価総額管理の強化を要求した。「中字頭」(社名が「中国」で始まり、政府系企業を親会社に持つ)銘柄に買いが先行している。また、11月の中国経済統計が弱い内容となる中、当局は景気支援の動きを強めるとの見方が改めて意識された。エコノミストからは、中国政府は近く金融緩和策を打ち出す見通しとの声も聞かれた。ただ、上値は限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表(日本時間19日未明)を前に、様子見ムードも漂っている。(亜州リサーチ編集部)


中央政府系の銘柄群では、ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が2.7%高、通信の中国移動(600941/SH)が2.4%高、金融の中国工商銀行(601398/SH)が1.2%高、石油・化学の中国石油化工(600028/SH)が1.1%高と上げが目立った。


ハイテク株も急伸。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)と液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)がそろってストップ(10.0%)高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が4.1%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が3.9%高で引けた。


自動車株もしっかり。上海汽車集団(600104/SH)が3.9%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.4%、東風汽車(600006/SH)が1.5%、広州汽車集団(601238/SH)が1.3%ずつ上昇した。公益株、資源・素材株、海運株、医薬株なども買われている。


半面、不動産株は安い。華麗家族(600503/SH)が4.2%、華遠地産(600743/SH)が3.6%、京能置業(600791/SH)が1.1%、金地集団(600383/SH)が1.0%ずつ下落した。証券株、消費関連株の一角も売られている。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.15ポイント(0.80%)高の271.87ポイント、深センB株指数が4.68ポイント(0.38%)高の1226.72ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

関連記事