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17日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で3日続落、不動産株に売り
*17:06JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で3日続落、不動産株に売り
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比24.85ポイント(0.73%)安の3361.49ポイントと3日続落した。11月29日以来の安値水準に落ち込んでいる。
前日の軟調地合いを次ぐ流れ。中国景気の鈍化が懸念されている。16日までに公表された中国経済統計では、鉱工業生産は伸びが加速したものの、小売は予想外の減速。金融も予想を下回り、1~11月の不動産開発投資はマイナスが拡大した。また、米長期金利が上昇基調を強める中、対米ドルの人民元安が進んでいることも重しとなっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。外電は17日、中国政府は2025年の財政赤字比率について、24年の対GDP比3%を上回る4%に設定し、経済成長率目標は「5%前後」で維持することを決定したと報じた。金融緩和の期待も根強い。預金準備率や政策金利の引き下げ観測を受け、中国の10年債利回りは過去最低水準で推移している。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。華麗家族(600503/SH)がストップ(9.9%)安、華遠地産(600743/SH)が7.7%安、光明地産(600708/SH)が5.2%安、中華企業(600675/SH)が4.4%安、緑地HD(600606/SH)が2.9%安で引けた。
ハイテク株も安い。液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が6.2%、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が5.3%、半導体材料の有研新材(600206/SH)が3.6%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.1%ずつ下落した。
医薬株もさえない。河南太龍薬業(600222/SH)が5.0%安、江蘇聯環薬業(600513/SH)が4.8%安、南京医薬(600713/SH)が3.8%安、華北製薬 (600812/SH)が3.0%安で取引を終えた。資源・素材株、一般消費財株、公益株、インフラ関連株、銀行・証券株なども売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が7.47ポイント(2.70%)安の269.72ポイント、深センB株指数が10.81ポイント(0.88%)安の1222.04ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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