NYの視点:米11月ベージュブック、9月報告に比べて経済強まる、利下げペース鈍化も

2024年12月5日 08:09

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記事提供元:フィスコ

*08:09JST NYの視点:米11月ベージュブック、9月報告に比べて経済強まる、利下げペース鈍化も
米連邦準備制度理事会(FRB)が米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表した。カンザスシティ連銀が11月22日までの各地区の情報をもとに作成した。この結果はFRBが12月連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決定するうえで参考材料のひとつとなる。経済、雇用などで注意深く楽観的な見解が示されたため12月FOMCで0.25%の追加利下げ後、利下げペース鈍化の思惑が強まった。

ほとんどの地域で経済活動が若干拡大した。12地区のうち、3地区が緩やか、または緩慢な成長を報告した一方で、2地区で横ばい、または、若干減速が報告され、相殺した形。前回報告の「ほぼ変わりなし」から改善が見られた。さらに、ほとんどの地区で成長の緩やかな拡大期待が広がった。雇用では横ばいか若干伸び拡大が報告された。

インフレ関連では、賃金の伸びが緩やかなペースに減速。物価の伸びは緩やかな上昇、企業がコストを販売価格に反映させることが非常に困難になっていると指摘しており、引き続き物価抑制の兆候が示唆された。消費も安定。ただ、消費者は価格に一段と敏感となっていることが報告された。

パウエル議長は4日のインタビユーで経済が強く、利下げを実施した9月に比べ経済が強く、下方リスクも後退しており、利下げペース鈍化も可能との考えを示した。

■米地区連銀経済報告(ベージュブック)(11月22日)
経済活動:若干拡大
経済見通し:ほとんどの地区で成長の緩やかな拡大期待
雇用:横ばい、若干伸びが拡大
賃金:伸びは緩やかなペースに減速
物価:伸びは緩やかな上昇。企業はコストを顧客に
消費:安定、消費者は価格に一段と敏感
製造業:まちまち
商業不動産:安定《CS》

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