28日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で反落、自動車株に売り

2024年11月28日 16:56

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記事提供元:フィスコ

*16:56JST 28日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で反落、自動車株に売り
28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.08ポイント(0.43%)安の3295.70ポイントと反落した。


指標発表前に買いが手控えられる流れ。中国では週末30日に11月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)と非製造業PMI、12月2日に民間集計の財新・中国製造業PMI、4日に財新・中国サービス業PMIが発表される予定だ。ほか、米中対立激化の警戒感もくすぶっている。ただ、下値は限定的。追加経済対策に対する期待感や、企業業績の持ち直し期待などが支えとなっている。当局は経済成長目標達成のため、金融・財政政策を強めるとの見方だ。金融政策に関しては、年内に預金準備率が引き下げられるとの観測も流れている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、自動車の下げが目立つ。賽力斯集団(601127/SH)が3.8%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.4%安、上海汽車集団(600104/SH)が2.8%安、長城汽車(601633/SH)が1.7%安で取引を終えた。


医薬株もさえない。馬応竜薬業(603993/SH)と江中薬業(600750/SH)がそろって2.1%、湖北済川薬業(600566/SH)が1.8%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)と国薬集団薬業(600511/SH)がそろって1.3%ずつ下落した。金融株、資源・素材株、公益株、海運株なども売られている。


半面、不動産株は高い。光明地産(600708/SH)が7.0%、華遠地産(600743/SH)が3.9%、緑地HD(600606/SH)が1.8%、信達地産(600657/SH)が1.5%、中華企業(600675/SH)が1.4%ずつ上昇した。半導体株、空運株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.33ポイント(0.12%)安の274.94ポイント、深センB株指数が2.96ポイント(0.25%)安の1198.00ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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