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8日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で反落、中国の政策動向見極め
*18:00JST 8日の香港市場概況:ハンセン1.1%安で反落、中国の政策動向見極め
8日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比225.15ポイント(1.07%)安の20728.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.51ポイント(1.13%)安の7461.44ポイントと反落した。売買代金は2330億9600万香港ドルに拡大している(7日は2197億7550万香港ドル)。
中国の重要会議終了を前に売りが優勢となる流れ。中国では、きょう8日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議が閉幕し、国営メディアが詳細を報じる予定だ。内容を見極めたいとするスタンスが強まっている。大規模な財政出動が打ち出されるとの観測で買いが先行したものの、上値は重く、指数は中盤からマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産やテック株が安い。中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が5.8%安、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が5.6%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.1%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が安い。龍湖集団のほか、融創中国HD(1918/HK)が9.4%、旭輝(884/HK)が7.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.4%ずつ下落した。
証券セクターもさえない。中信証券(6030/HK)が5.8%安、中信建投証券(6066/HK)が5.4%安、中国銀河証券(6881/HK)、華泰証券(6886/HK)が各4.2%安で引けた。
半面、自動車セクターの一角は高い。小鵬汽車(9868/HK)が14.7%、蔚来集団(9866/HK)が3.7%、吉利汽車HD(175/HK)が2.8%ずつ上昇した。小鵬汽車は7日、自社初となる人工知能(AI)技術搭載のEVセダン「P7+」を正式発売している。販売開始12分で受注数が1万台を超え、販売初日は計3万1528台まで積み上がった。
他の個別株動向では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.1%高。同社が公表した7〜9月期決算は前年同期比34%増収、58%増益と好調で、売上高は四半期ベースの過去最高を達成した。
一方、本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3452.30ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。金融株、資源株、食品・酒造株、公益株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。軍需株、自動車株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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