ロゴスホールディングス:1Q決算後の株価下落で配当利回りは6%弱

2024年11月6日 10:10

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記事提供元:フィスコ

*10:10JST ロゴスホールディングス:1Q決算後の株価下落で配当利回りは6%弱
デジタルマーケティング集客およびDXによる効率的なオペレーションを活用した注文住宅事業を展開するロゴスホールディングス<205A>は10月15日、2025年5月期の第1四半期(1Q)決算を発表している。売上高は前年同期比38.0%減の2,890百万円、営業損益で776百万円の赤字(前年同期は489百万円の赤字)となっている。上場直前となる2024年5月期の第4四半期に引き渡しが集中した反動により、今1Qは引渡棟数が減少しているものの、受注棟数・金額は計画どおりに進捗しており、通期の見通しに変更はない。

2025年5月通期の売上高は同17.2%増の37,164百万円、営業利益は同51.6%増の2,108百万円と増収増益見通し。新店舗の増設や営業人員の強化等により売上高は2桁増収を計画している。

決算発表以降、株価は大幅に下落している。PERは6.7倍、配当利回りは5.93%となり、通期予想を達成した場合、株価と業績のギャップは大きく感じられることになろう。

なお、同社グループは、同社及び連結子会社5社で構成されており、連結売上高の約6割はロゴスホーム、約3割は豊栄建設が占めている。また、ロゴスホームと豊栄建設は、温度体験室や地震体験室など実際に体験できる施設や全6棟の宿泊体験型モデルハウスを備えた北海道クラシアムを共同運営している。同社グループは住宅・不動産に関連する事業を北海道・東北・北関東エリアにて展開、2023年の札幌市の住宅建築確認申請数No.1である。主要事業の住宅販売は、商品開発力(省エネ・CO2削減に貢献する住宅の開発など)、デジタルマーケティング(住宅総合展示場への出展はせず、WEB戦略中心)、DXによる効率的なオペレーションといった主に3つの特徴がある。なお、同社のMCB工法(工場でつくってトラックで運んで現場で建てる方法)は特許出願中となっている。

同社は今後、拠点数増加によるエリア拡大と業務効率化の推進や価格転嫁による収益性の向上を図るほか、デジタルを駆使した革新的なビジネスモデルを構築して収益基盤を強化するという。2025年5月期の下期には関東地方、東海地方、北陸地方に複数店舗出店を予定しており、50拠点を目指すようだ。さらに、ラピダス半導体工場の進出で、北海道千歳市内で土地造成を開始しており、2025年の夏には大規模分譲地として完成が予定されている。人材採用も順調にすすむなか、営業エリアの拡大を通して中長期的な2桁成長の継続が視野に入る。《NH》

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