概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶり反発、連日の下落で値ごろ感が強まり買い戻しが優勢

2024年10月11日 10:20

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記事提供元:フィスコ

*10:20JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は4日ぶり反発、連日の下落で値ごろ感が強まり買い戻しが優勢
【ブラジル】ボベスパ指数 130352.86 +0.30%
10日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比0.30%(390.80ポイント)高の130352.86で引けた。日中の取引レンジは129835.42-130418.47となった。

買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。連日の下落で値ごろ感が強まり買い戻しが優勢。また、原油価格の大幅高も資源セクター物色手掛かりとなった。ほかに、通貨レアル高の進行がブラジル株の支援材料。一方、欧米株安や米追加の利下げ期待の後退が指数の上値を抑えた。

【ロシア】MOEX指数 2761.54 +0.46%
10日のロシア株式市場は4日ぶりに反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.46%(12.73ポイント)高の2761.54ポイントで引けた。日中の取引レンジは2,752.24-2,775.86となった。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢。また、原油価格の大幅上昇も資源セクター物色手掛かりとなった。一方、欧米市場の下落や米追加の利下げ期待の後退などが指数の上値を抑えた。

【インド】SENSEX指数 81611.41 +0.18%
10日のインドSENSEX指数は小反発。前日比144.31ポイント高(+0.18%)の81611.41、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同16.50ポイント高(+0.07%)の24998.45で取引を終えた。

高く寄り付いた後は上げ幅を縮小させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。利下げ観測が支援材料。インド準備銀行(中央銀行)は金融政策スタンスをタカ派から中立に切り替え、今年12月にも利下げに踏み切ると予測されている。金融政策委員会(MPC)では委員3人が新たに加えられ、金融政策スタンスを「ニュートラル」に変更することで全員一致した。なお、準備銀は9日、政策金利を市場予想通り6.5%に据え置いた。また、消費者信頼感指数の改善なども好感された。

【中国本土】上海総合指数 3301.93 +1.32%
10日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比43.07ポイント高(+1.32%)の3301.93ポイントと反発した。

中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。財政部は週末12日午前に記者会見を開き、財政政策によるカウンターシクリカル調整機能の強化、質の高い経済発展の促進について現状紹介と質疑応答を行う予定だ。8日に開かれた国家発展改革委員会幹部の会見では、市場が期待していた財政政策などに踏み込んだ発表がなかっただけに、今回の会見に期待がかかっている。会見内容については、中国人民銀行(中央銀行)系の専門紙がこのほど、「特別国債の増発が発表される可能性が高い」とする専門家の見解を伝えた。また、モルガン・スタンレーは最新リポートで、追加の財政出動は2兆人民元(約42兆円)規模になると予想している。そのほか、機関投資家の株式購入支援策もプラス。人民銀は10日、事前に表明した方針通り、証券会社、ファンド、保険会社が株式を購入するため人民銀から流動性を引き出せるようスワップ制度を設けると発表した。《AK》

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