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7日の香港市場概況:ハンセン1.6%高で続伸、連騰SMICは22%高
*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン1.6%高で続伸、連騰SMICは22%高
週明け7日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比362.91ポイント(1.60%)高の23099.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が174.35ポイント(2.14%)高の8330.85ポイントと続伸した。ハンセン指数は節目の23000ポイントを回復。2022年2月下旬以来、約2年7カ月ぶりの高値水準を切り上げた。売買代金は2968億3510万香港ドルと高水準が続いている(4日は2615億2640万香港ドル)。
内外環境の改善が相場を支える流れ。米国では9月の雇用統計が強い内容となり、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの見方が一段と高まっている。先週末の米市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%上昇し、4日ぶりに史上最高値を更新した。中国では追加の景気刺激策に対する期待感が強まる。中国国務院(内閣に相当)新聞弁公室は6日、国慶節連休(1~7日)明けの8日午前10時(現地時間、日本時間午前11時)に経済政策に関する記者会見を開くと発表した。市場では、より具体的な措置が発表される可能性があると予想されている。連休明けの本土株高期待もプラス。本土市場は今月1日からきょう7日まで休場しているが、その間に香港株は急上昇した。複数の投資ファンドやブローカー、金融機関などが中国株の投資判断を相次ぎ上方修正している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が21.8%高と大幅続伸(4日は29.3%高)。AI(人工知能)向け需要拡大を受け、半導体売上高が伸びるとの期待が高まっている。同業他社株の株価もそろって値上がりした。
中国の証券・保険セクターも急伸。申万宏源集団(6806/HK)が40.9%高、中州証券(1375/HK)が28.0%高、中国国際金融(3908/HK)が23.1%高、新華人寿保険(1336/HK)が20.5%高、中国人寿保険(2628/HK)が12.4%高、中国人民保険集団(1339/HK)が12.0%高で取引を終えた。
中国の不動産セクターも高い。中国海外宏洋集団(81/HK)が15.0%、世茂集団HD(813/HK)が14.5%、中国金茂HD(817/HK)が13.8%、中国奥園集団(3883/HK)が6.3%ずつ上昇した。
レアアース・非鉄セクターも物色される。資源会社の中信資源HD(1205/HK)が19.5%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が14.8%高、リチウム製品の江西カン鋒リ業(1772/HK)が13.3%高、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が10.2%高で引けた。
マカオ・カジノ株もしっかり。金沙中国(1928/HK)が9.8%、銀河娯楽集団(27/HK)が9.3%、新濠国際発展(200/HK)が7.0%、永利澳門(1128/HK)が5.9%ずつ上昇した。国慶節連休中の売上増が意識されている。
亜州リサーチ(株)《CS》
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