23日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、業績不振でネットイース10%下落

2024年8月23日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 23日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、業績不振でネットイース10%下落
23日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.90ポイント(0.16%)安の17612.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が5.00ポイント(0.08%)安の6219.24ポイントと反落した。売買代金は787億7310万香港ドルに縮小している(22日は974億850万香港ドル)。


内外環境の不透明感が重しとなる流れ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を今夜(日本時間23時ごろ)に控える中、金融政策動向を見極めたいとして、昨夜の米株は反落している。内部的には、中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスがマイナスだ。人民銀は今週、リバースレポを通じ累計1兆1978億人民元を市中に供給したが、満期日との差し引きで3471億人民元を吸収している。また、中国と西側諸国が通商問題で対立していることも引き続き売り材料視された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の産業支援策などに対する期待感が持続している。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が10.3%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が7.3%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.9%安と下げが目立った。ネットイースに関しては、4〜6月期決算の2割減益が失望売りにつながっている。そのほか、4〜6月期決算で主力事業の広告収入が低迷した中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)は4.9%安。ネットイースや百度の下げを受け、ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の指数をアンダーパフォームした。


セクター別では、海運が安い。上記した東方海外のほか、中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.1%、中遠海運HD(1919/HK)が4.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.3%ずつ下落した。


自動車セクターもさえない。華晨中国汽車HD(1114/HK)が6.4%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.4%安、小鵬汽車(9868/HK)が1.6%安で引けた。華晨中国汽車については、中間決算の61%減益が嫌気されている。


半面、中国保険セクターはしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)が6.1%、中国平安保険(2318/HK)が3.6%、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%、新華人寿保険(1336/HK)が1.8%ずつ上昇した。平安保険の中間決算は7%増益。業績の安定成長が好感された。


一方、本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の2854.37ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引。消費関連株、エネルギー株、素材株、空運株なども買われた。半面、不動産株は安い。半導体株、公益株、医薬株、海運株も売られた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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