イトーキ、IoTコミュニティでオフィスワーカーの休憩をアップデートするプロトタイプを試作

2024年8月5日 15:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■ifLinkオープンコミュニティの個社プロジェクトで共創をリード

 イトーキ<7972>(東証プライム)は8月5日、2023年1月にIoTプラットフォームを提供する一般社団法人ifLinkオープンコミュニティのプレミアム会員に入会し、今回、個社プロジェクト「ビストロifLink」の活動報告がまとまったと発表。また、2024年も会員を継続し、IoTを軸に同社のDX人財の育成ならびにDXに関連したデジタルスキル向上を目指していく。

■背景

 現在、同社では社会課題の一つと言えるDX人財の確保について、社外のみならず、社内で人財を育成するため、教育プログラムの充実を図り、様々な学びと実践の場を用意している。ifLinkオープンコミュニティへの入会はこれらの一環として位置づけている。

 また、ifLinkオープンコミュニティはWebサービスやIoT機器を自由に組み合わせることができるIoTプラットフォームifLinkをベースに、専門家でなくともIoTが使える”オープンなIoT市場“を共創する3つの場(出会い・試行・起業)の提供を価値としており、同社としては異業種交流ならびにコラボレーションの推進力強化も狙いの一つとしている。

 今回、2023年の主な活動として、ifLinkオープンコミュニティの個社プロジェクトである「ビストロifLink」を同社リードで始動した。「働く」におけるオフィスでの「休憩」をIoTでアップデートすることを目的に、コミュニティ内で同社以外のメンバーも有志で募り、2つの共創プロジェクトを立ち上げ、アイデアを具現化するプロトタイプを試作した。

■共創プロジェクト1:休憩と人のマッチング

 1つ目のプロジェクトは「休憩中に拡げるコミュニケーションの輪~共通の趣味友を見つけよう~」をコンセプトに「休憩の質向上」をテーマに設定。IoTで休憩と人のマッチングを目指し、例えば、社内ネットワークの構築に課題をもつオフィスワーカーが、他部署のメンバーと休憩中に気軽に雑談できる仕掛けづくりを目指している。具体的には雑談の話題を提供するプロトタイプのギミック「HITO-YASUMIC KUTSUROPYON(仮)」を試作した。

【ギミックの利用イメージ】

・休憩エリアのコーヒーマシーンの横にギミックを設置 ・コーヒーが出来上がる間にギミックを作動すると、雑談テーマが記載されたシールが発行 ・購入したコーヒーのカップに貼付 ・周囲で雑談シールを貼付したカップを利用している人同士で声を掛け合い、雑談がスタート

 面識のない他部署のメンバーと会話を始めることはハードルが高い場合がある。このギミックにより、雑談希望のオフィスワーカーのマッチングが成立し、会話の突破口となるテーマ提供もあることから、充実した休憩時間の共有が実現する。完成報告会では「スムーズに雑談が生まれるきっかけになる」「アンケート的な要素を踏まえた利用ができる」等の感想を得ることができた。

■共創プロジェクト2:休憩の取りづらさを解消する

 2つ目のプロジェクトは「定期的に息抜きをして、脳も身体もリフレッシュ~休憩を時間割化しよう~」をコンセプトに「休憩を促す」をテーマに設定。休憩の取りづらさや疲れ度合いをインパクトあるガジェットで可視化して、問題解決につなげることを目指している。具体的には疲労度が高まると休憩が促されるプロトタイプのガジェット「りふれっしゅふらわあ(仮)」を試作した。

【ガジェットの利用イメージ】

・会議室のテーブルに設置する ・ガジェットに飲み物を会議参加者の人数分設置する ・重量センサーによって飲み物の減り具合を感知 ・飲み物の減り具合が一定のレベルを超えると、花が動き、香りを発生させ休憩を促す

 生産性向上のための適度な休憩は誰もが認識している点である。ただ、現実と理想にギャップがあることがコミュニティでの事前アンケートで判明しており、完成報告会では「改めて、適度な休憩の必要性を感じる」等の意見が出されていた。

■まとめ

 今回の2つのプロジェクトは2023年内にプロトタイプまでの制作をゴールとしている。参加した社内メンバーからは「アイデアをコラボレーションで実現する楽しさと難しさを学べた」「通常の開発業務のヒントになった」といったコメントが寄せられている。2024年も会員を継続することが決定しているため、新プロジェクトの発足等があったらプレスリリースの配信や公式ページ等でお知らせする。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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