今日の為替市場ポイント:日米金利差を意識してドルは底堅い動きを保つ可能性

2024年4月30日 08:18

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記事提供元:フィスコ

*08:18JST 今日の為替市場ポイント:日米金利差を意識してドルは底堅い動きを保つ可能性
29日のドル・円は、東京市場では160円17銭まで買われた後、一時154円54銭まで反落。欧米市場では156円89銭まで買われた後、155円10銭まで反落したが、156円34銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に156円を挟んだ水準で推移か。日本の為替介入が警戒されているものの、日米金利差を意識してドルは底堅い値動きを保つ可能性がある。

報道によると、神田財務官は4月29日に記者団に対して、「為替介入の有無については申し上げない」と述べた。ただ、「投機による、この激しい異常とも言える変動が国民経済にもたらす悪影響には看過しがたいものがある」と指摘し、「必要に応じて適切な対応をする」と述べた。為替介入の有無については、5月末(4月26-5月29日分)に介入実績が発表される見込み。市場参加者の間からは、「日本の通貨当局は特定の為替レートを意識しているわけではないが、市場は日米金利差を強く意識しており、リスク選好的なドル買いがただちに縮小する可能性は低い」との声が聞かれている。《CS》

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