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百貨店とSCの9月売上、19カ月連続で前年上回る インバウンド需要が底上げ
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日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が9月度の売上高を発表。引き続き来店客が順調だったことに加えて、円安を背景にしたインバウンド需要が好調だったことから、どちらも前年同月を上回ったことが分かった。
【前月は】百貨店とSCの8月売上、好調続く 盛夏とイベント需要がけん引
■百貨店は19カ月連続で前年上回る
24日、日本百貨店協会が9月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)9.2%増の4,151億1,560万3,000円となり、19カ月続で前年同月を上回った。
厳しい残暑はあったものの好天により外出機会が増加したことで、秋冬ものの衣料品や身の回り品が好調。ラグジュアリーブランドなどの高額商品では、値上がり前の駆け込み購入もあった。さらに円安を背景にインバウンド需要も増加だったという。
■西日本の都市や地域が好調
大都市では、10都市中8都市で前年同月を上回った。特に名古屋(前年同月比:13.7%増、以下同じ)、京都(15.6%増)、大阪(27.1%増)、神戸(12.4%増)、福岡(26.6%増)など、西日本で好調な都市が多かった。一方で仙台(3.5%減)と広島(6.4%減)の2都市で、前年同月を下回っている。
都市以外の地区でも近畿(5.8%増)、中国(1.6%増)、四国(5.8%増)、九州(5.0%増)と西日本の地区で前年同月を上回った。一方、東北(9.8%減)、関東(2.8%減)、中部(1.3%減)と東・中日本で前年同月を下回っている。
商品別売上高は、前年を上回ったものが多かった。その中では婦人服・洋品(前年同月比:13.1%増、以下同じ)、身の回り品(21.3%増)、化粧品(13.5%増)、美術・宝飾・貴金属(12.0%増)、家電(10.9%増)、食堂・喫茶(16.3%増)で伸び率が大きめ。
一方で、子供服・洋品(3.2%減)、その他衣料品(4.2%減)、家具(1.9%減)、惣菜(1.5%減)、その他食料品(0.7%減)などで前年同月を下回っている。
■ショッピングセンターも19カ月連続で前年上回る
25日、日本ショッピングセンター協会が9月度のSC販売統計調査報告を発表。売上高は前年同月比7.5%増の5,057億6,590万7,000円となり、百貨店同様に19カ月連続前年同月を上回った。
記録的な残暑により秋冬ものの衣料品で動きが鈍かったものの、来館客が引き続き好調だったことに加えて、イベント開催により飲食業種で好調だった。その飲食では暗所により冷たい商品や夏メニューが大きく動いたことに加えて、ディナータイムも盛況だったという。
■大都市、その他の地域とも8カ月連続で前年上回る
売上のうち、テナントが前年同月比8.1%増の3,976億8,897万4,000円。キーテナントが同5.5%増の1,081億2,693万3,000円となり、いずれも19カ月連続で前年同月を上回った。
大都市やその他の地域は8カ月連続で前年同月を上回った。中でも札幌市(前年同月比:11.7%増、以下同じ)、東京区部(13.5%増)、名古屋市(16.7%増)、大阪市(17.3%増)、広島市(21.1%増)、福岡市(22.9%増)で大きく伸びた。その他の地域の中では、中部(7.9%増)、近畿(6.4%増)、九州・沖縄(9.2%増)で比較的大きく伸びている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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