「ロクマルゲート池袋」完成 アミューズメント・クリニックの複合商業施設に

2023年6月17日 07:24

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完成したロクマルゲート池袋(住友商事発表資料より)

完成したロクマルゲート池袋(住友商事発表資料より)[写真拡大]

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 住友商事と芙蓉総合リースが池袋駅東口で整備していたアミューズメント、クリニックの複合商業施設「ロクマルゲート池袋」(東京都豊島区東池袋)が完成した。10店舗程度が出店する予定で、7月以降に順次開業する。

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 ロクマルゲート池袋は、地下2階、地上11階建て延べ約1万1,000平方メートル。サンシャイン60通りの池袋駅側入口に位置し、住友商事が同じ場所にあったイケブクロ・ロクマルビルと隣接地を取得し、建物の解体のあと、信託受益権の一部を取得した芙蓉総合リースとの共同事業で2021年から建設工事に入っていた。

 出店するテナント名は公表されていないが、住友商事はアミューズメント施設とクリニックなどを予定している。施設の管理は住友商事グループの住商ビルマネージメントが担う。

 サンシャイン60通りは国内有数の歩行者通行量を誇る。このため、施設の外観は低層部と高層部を一枚岩のような一体構造とし、角度によって見え方が変化する印象的なデザインを採用した。サンシャイン60通り側は開放的で明るい入口を設け、周辺への圧迫感を減らして地域のランドマークとなるよう工夫している。

 池袋駅周辺は東京副都心の1つに数えられ、駅がJR東日本の中で新宿駅に次ぐ国内2位の乗降客を持つ巨大ターミナルだが、民間の日本創成会議から2014年、豊島区が消滅可能性都市に選ばれた。出産適齢期に当たる20~39歳の女性人口が2040年までに50%以上減ると推計されたためで、大きなイメージダウンになった。

 これを受け、東京都や豊島区は池袋駅周辺のイメージアップにつながる街路や公園の整備事業、アート・カルチャースポットの設置などを進めている。住友商事などはこうした動きも見据え、新複合商業施設が池袋駅東口のにぎわいをさらに加速させることを目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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