米CDC、新型コロナ拡大防止に関するガイダンス改訂

2020年11月19日 08:58

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 米疾病予防センター(CDC)がCOVID-19拡大防止に関するマスク着用ガイダンスを12日に改訂し、布製マスクが着用者自身の感染をある程度防ぐとの記述を追加した(ガイダンス: Considerations for Wearing Masks)。

元々CDCではCOVID-19の原因となる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に限らず、気道感染性ウイルス全般について感染予防のためのマスク使用は推奨していなかった。4月には感染拡大を防ぐため、公共の場での布製マスク使用の推奨を始めたが、狙いは感染に気付いていない人からのウイルス拡散を防ぐことだった。

CDCは布製マスクのSARS-CoV-2拡大防止効果に関する研究をまとめた記事を10日に公開しており、東京大学の研究を含め、布製マスクの素材が着用者の感染性飛沫曝露を減少させることを示す複数の研究も紹介している。

改訂版ガイダンスではこの記事にリンクし、着用者自身に対する感染防止効果がある程度期待できると説明。保護の度合いについてはマスクの素材によって異なるとして、CDCでは調査を進めているとも述べている。

このほか、改訂版ガイダンスではさまざまな種類のマスクとそれぞれの特徴を紹介し、感染拡大防止に適したマスクと適さないマスクをイラスト入りで解説している。また、マスクの使用が吸気中のCO2レベルを上昇させないとの説明もみられる。

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