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コロナ禍での外出自粛、若者に平日夜型化の傾向 体重増加にも 早大らの研究
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大を防止するため、人同士の接触を避けようとソーシャルディスタンシング戦略が日本を含め各国で採用されている。こうした施策が我々の生活にどう影響するのだろうか?
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早稲田大学は11日、コロナ禍での生活リズムの変化についてアンケート調査を実施した結果、夜型化するなど生活リズムに変化があったという研究発表を報告している。アンケートには、asken(東京都新宿区)が開発した食事管理アプリ「あすけん」が活用された。
■生活パフォーマンスを低下させる社会的時差ボケ
生物には「概日リズム」と呼ばれる一種の体内時計が備わっている。約24時間の周期により、睡眠などの生命活動の調整が行われている。
こうした体内時計の乱れとして問題視されているのが、「社会的時差ボケ」だ。休日の夜更かしや平日の睡眠不足などによって、平日と休日の生活リズムに差が生じるという。とくに、夜型の若者で社会的時差ボケが顕著に発生している。
社会的時差ボケは学校での成績悪化など生活パフォーマンスを低下させるだけでなく、肥満など生活習慣病との関連も指摘されている。とくに、コロナ禍によりオンライン授業の実施やテレワークなど、外出を自粛する傾向に国民全体がある。そのため、コロナ禍が社会的時差ボケを起こすかなど、生活リズムの変化をもたらすかについての調査が求められていた。
■夜型化による肥満も
早稲田大学、askenの研究者らから構成されるグループは、「あすけん」アプリの利用者に対し、コロナ禍での生活リズムの変化についてアンケート調査を実施した。有効回答数約3万件のデータを解析した結果、10代から30代の男女で平日の就寝時間や起床時間が遅くなることが確認された。
こうした平日における生活リズムの夜型化が判明した一方で、休日では生活リズムの変化は確認されなかったという。これは、平日と休日の生活リズムの差が縮まったことを意味する。その一方で、睡眠の質が改善したと回答した人は全体の約2割だった。
また、コロナ禍で夜型化した人の体重が増加した一方で、朝型化した人では体重が減少したことが判明した。ダイエットしないことや間食が増えたことに加え、睡眠の質が低下したと夜型化した人は回答している。
研究グループは今後、あすけんアプリから取得した栄養摂取データの解析により、食べ方とダイエットとの関連について体内時計や睡眠の観点から検討するとしている。(記事:角野未智・記事一覧を見る)
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