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オリエンタルランド、通期業績予想を上方修正 純利益は27.7%減から15.6%減に
東京ディズニーランド。(c) 123rf[写真拡大]
■当初予想より売上高は5.1%増、純利益は16.8%増に
オリエンタルランド(OLC)(4661)は30日大引け後、2020年3月期通期業績予想の上方修正を発表した。売上高は前回予想の4,792億4,000万円から5.1%増の5,038億7,000万円(前期比4.1%減)、営業利益は929億4,000万円から17.2%増の1,088億8,000万円(同15.8%減)、経常利益は938億8,000万円から17.1%増の1,099億3,000万円(同15.1%減)、純利益は653億円から16.8%増の762億4,000万円(同15.6%減)とした。
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合わせて第2四半期累計(2019年4月~9月)の連結決算を発表。2Q累計決算は、売上高が前年同期比0.9%減の2,484億2,800万円、営業利益は同1.5%減の609億3,900万円、経常利益は同0.8%減の620億7,800万円、純利益が同0.7%減の430億8,400万円だった。売上高営業利益率は前年同期の24.7%から0.2ポイント悪化の24.5%となったが、2Qの会社予想はいずれも上回った格好だ。
■上期のテーマパーク入園者数が過去最高を記録
東京ディズニーランドや東京ディズニーシー、隣接するホテルの運営を行うOLC。毎年入園者数は増加しており、前期は東京ディズニーリゾート開園35周年を記念したイベントを開催したことで、入園者数や利用者1人当たりの売上高も増加した。20年3月期は35周年記念イベントの反動を想定し、期初の業績予想で減収減益とした。
2Qの決算説明資料によると、上期のテーマパーク入園者数が過去最高を記録し、事前予想よりも業績が上振れした。新規アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」が好調であったことも要因だ。しかし、引き続き前期比で減収減益を見込んでおり、慎重な業績予想を示している。今期は大型台風が直撃するなど所在地である千葉県に大きな被害が及んでおり、下期の客足が伸び悩むリスクを織り込んでいる模様。
■今期は来期以降に向けた踏ん張りの期となる
OLCは現在複数の大規模開発を行っている。19年7月にメインエントランス付近に立体駐車場が稼働し、利用者の利便性が向上した。また20年4月には東京ディズニーランドのメインエントランスがオープンし、顔認証システムを導入するなど最新鋭の技術を盛り込んでいる。同時期に東京ディズニーランドでは、「美女と野獣」、「ベイマックス」等の人気タイトルをモチーフにしたアトラクションを複数オープン予定だ。
その他、22年度には東京ディズニーシーで「アナと雪の女王」等をテーマとした新エリアのオープンを控えており、新規とリピーターを問わず客足を伸ばす材料を有している。先の業績予想を踏まえれば、今期の上方修正はポジティブ材料となるであろう。(記事:拓蔵・記事一覧を見る)
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