ついに飲食店も! サブスクリプションが定番化? 新規ビジネスに活用も

2019年5月8日 11:11

印刷

 数年前から飲食店の「サブスクリプションサービス」が注目を集めている。

【こちらも】米バーガーキング、コーヒーのサブスクリプションサービスを開始

 いわゆる「定額制」のことなのだが、サブスクリプションサービスといわれると、何か目新しいもののような錯覚をおこしてしまいそうだが、そうではない。

 身近なところでは、携帯電話プランの定額制やVOD(ビデオオンデマンド)など、一定の料金を支払えば、期間中は使い放題というシステムのことだ。流行に敏感な人たちからは、「サブスク」と略され、すっかり市民権を得ている。

 これから飲食店を始めようとするのならば、この「サブスク」は一考の余地があるかもしれない。水商売ともいわれる飲食業において、会員数の数だけ安定した売り上げが見込めるビジネスモデルは、画期的だからだ。

■幅広い飲食業界のサブスク

 これまでサブスクといえば、携帯電話の通話料金、動画や音楽、雑誌などが注目されていた。そんなサブスクが、飲食業界でも導入され話題を呼んでいるのだ。

 カフェ、ラーメン、BAR、昼食、お惣菜などバラエティーも豊かで、日常よく利用するお店であれば、割安でいつもの店のいつものメニューが食せることが人気の理由だ。

■各店、趣向を凝らしたサービスの紹介

【FREE LUNCH】
 ネクストスタンダードが提供するのは、月額500円(税別)で加盟店のランチが1日1回食べられるサービス「FREE LUNCH」だ。

 スマホを持って加盟店に行けば、ランチが食べられ、サイドメニューなど追加料金が発生するメニューを注文しても、月末に一括で引き落とされる。つまり現金がいらないので、昼休みにスマホだけ持って、ランチに出られるという手軽さだ。

【Coffee mafia 西新宿】
 Coffee mafia 西新宿が提供するのは、月額3,000円(税別)で1来店ごとに1杯300円相当のラージサイズコーヒーが1杯サービスというものだ。コーヒーのサービスだけでなく、その他の対象ドリンクも240円引きの格安料金で利用できる。さらに夜のドリンク特典は、連れの友人などにも適用されるのだ。

【野郎ラーメン パスポート】
 フードリヴァンプが提供するのは、月額8,600円(税別)で、1日1杯野郎ラーメンが食べられるというものだ。ラーメンは「豚骨野郎」、「汁無し野郎」、「味噌野郎」の3種類から選べ、1カ月あたり12杯食べれば元が取れる。

■まだまだマイナーな飲食店のサブスクだが……

 流行の兆しをみせる飲食店のサブスクだが、飲食業界全体からみれば、まだまだマイナーな存在である。しかし昨今のキャシュレス化、客のニーズ、飲食店側の売り上げの安定化という要素から、近い将来もっと身近な存在となることだろう。

 「定額制のカフェがオープン!」というように、今なら話題性も十分なので、飲食店を出店する際のビジネスモデルとして、真剣に考えてみてはいかがだろうか。

関連キーワード

関連記事