定額で全国住み放題「ADDress」、11拠点で4月からサービス開始

2019年2月19日 21:57

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ビジネスモデルのイメージ。(画像: アドレスの発表資料より)

ビジネスモデルのイメージ。(画像: アドレスの発表資料より)[写真拡大]

 アドレスは18日、同社が準備を進めている、登録する拠点に定額で住み放題となる多拠点住居シェアサービス「ADDress」に関して、4月にオープンとなる全国11カ所の拠点と、サービス連携を行うANAや大津市のほか、物件調達や家具・アメニティ提供などを行う「ADDress社会圏パートナー」を発表した。同時に、法人会員とクラウドファンディング利用の優先会員の募集も開始した。

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 ADDressとは、全国の登録拠点であれば、予約して居住スペースを定額でシェア利用できるサービス。各自の個室は確保され、リビング・キッチンなどは共有となる。働き方、暮らし方が多様化する中で、こうしたコリビングサービスはますます需要が見込まれている。また、事前審査を通過し、公的書類で本人確認をした特定の会員のみが利用できるため、旅館・ホテルや民泊・ゲストハウスとは違い個人の信用が担保できるので安全性も高まる。地方都市にとっては、短期観光ではない関係人口増を見込むことができ、地域経済の活性化にもつながるという。

 提供している空間は、空き室や別荘、提携する物件調達パートナーが扱う中古物件などを活用しているため、低コストでの提供を実現。家具、アメニティ提供パートナーなどと連携したリノベーションにより、光熱費やWi-Fi利用、共有スペースの清掃も含め月4万円~で利用できる。ハンモサーフィン協会やLittle Japanなどとは「泊まり放題パートナー」として、他社サービスも含めた宿泊拠点を利用できるプランも用意する。

 今回第1弾の拠点として4月からサービスをスタートするのは、東京渋谷区や品川区、千葉県南房総市や一宮市、神奈川県鎌倉市のほか、静岡や福井、徳島、鳥取など広範囲にわたる。また、物件調達では、カチタスやR不動産などと提携しており、滋賀県大津市は琵琶湖畔の遊休企業保養所を提供する。他に、ANAは空席、空リソースを利用したシェアエコツーリズムの実証実験で協業し、ADDress拠点の駐車場をシェアするakippaや、DDressホッパーの子育てをサポートするAsMamaなど、提携パートナーの顔ぶれも多彩だ。

 料金は、年会員が48万円(4万円/月)、月会員が5万円/月となり、法人会員は月8万円からとなる。利用には、1個室の連続予約が1週間まで、1度に予約できるのは14日間までという上限日数が設けられている。サービス開始前からすでに、リクルート住まいカンパニーや認定NPO法人フローレンスが法人利用することが決まっている。

 少子高齢化時代のコミュニケーションが希薄な現代において、ADDressを利用することで地域との交流や、新しいコミュニティの形成も期待できそうだ。

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