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正社員の約1割が副業中、4割が副業したい パーソル総合研究所調査
パーソル総合研究所の発表によると、正社員の約1割が何らかの副業をしており、収入とともに本業に良い影響がある一方、過重労働などの良くない影響も一部で生じていることが分かった。
■正社員の約1割が副業中
12日、派遣事業などを行うパーソルホールディングスのパーソル総合研究所が「副業実態・意識調査結果【個人編】」を発表した。従業員10人以上の企業で働く正社員1万3,958人に尋ねたところ、「現在副業している」と答えたのは10.9%、「過去に副業経験あり」は9.9%だった。
■約4割が「副業の意向あり」
現在副業をしていない1万2,437人に今後の副業への意向を尋ねたところ、「意向あり」は41.0%、「どちらともいえない」は25.8%、「意向なし」は33.1%だった。
性別や年代別で見ると「副業の意向あり」と答えた人は20代男性が55.2%、20代女性が59.1%と、男女ともに20代が最も高かった。また、年代が高くなるにつれて副業への意向が低くなり、50代男性では27.6%、50代女性では32.1%にまで下がっている。
■副業10年以上が約1割
現在副業中の1,082人に対して副業を始めた時期を尋ねたところ、最も多かったのは「6カ月~1年前」が21.9%で、それを含めて1年以内に開始した人は合計で41.3%となっている。一方、「5年~10年前から」は13.6%、「10年以上前から」は10.6%となるなど、長期にわたって副業を続けている人も一定割合でいることが分かる。
■副業の平均月収は6.82万円
現在副業中の1,082人に対して1週間における副業時間を尋ねたところ、最も多かったのは「5~10時間未満」の29.6%で、次いで「10~15時間」が19.2%、「3~5時間」が12.7%となるなど、平均では10.32時間だった。
また、副業による平均月収は6.82万円、平均時給は1652.1円となっている。厚生労働省調査から算出した一般労働者の平均時給が1,906円だったことから、「時給でみると本業で得る残業代よりも、副業の方が安い」や「過重労働とならないよう、副業者自らセルフマネジメントを行うことは必須」としている。
■副業のメリット・デメリット
副業をすることで生まれる本業への変化について挙げられたものでは、「本業の仕事のモチベーションが高まった」が23.1%、「本業の仕事での集中力」が22.0%、「本業の仕事での効率性」が21.3%となっている。反面、副業をすることによるデメリットとして挙がったものでは、「過重労働となり、体調を崩した」が13.5%、「過重労働となり、本業に支障をきたした」が13.0%、「本業をおろそかにするようになった」が11.3%となっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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