福岡市のファッションビル「イムズ」、天神再開発で2021年度営業終了へ

2019年1月10日 09:15

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イムズの外観(三菱地所発表資料より)

イムズの外観(三菱地所発表資料より)[写真拡大]

 福岡市中央区天神のファッションビル「イムズ」が福岡市の都心部再開発事業「天神ビッグバン」に合わせて建て替えられることになり、2021年度で営業を終えることが決まった。イムズ運営会社の親会社にあたる三菱地所が9日、明らかにした。再開発後の詳細は未定で、福岡市と今後協議のうえ、2022年度中に新ビル建設に入りたい方針。

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 イムズは正式名称が「天神MMビル」。1989年に開業した。建物は鉄骨鉄筋コンクリート地下4階、地上14階建て延べ約4万5,000平方メートル。物販など約130のテナントが入るほか、ホールやギャラリー、イベントスペースを備えた複合商業施設として営業してきた。

 地下2階で天神地下街や天神コア、福岡市役所と連結し、地下2階から3階までをショッピングゾーン、4階をファッションやインテリアのフロア、5階から8階をコミュニケーションゾーン、9階から11階を文化施設、12階以上を飲食ゾーンとしている。地下2階から8階までを貫く大きな吹き抜けでも知られている。

 福岡市役所ふれあい広場に隣接した八角形で金色の印象的な外観。民放テレビのローカル番組が中継場所として利用してきたほか、FM放送のサテライトスタジオが長く設置されていたこともあって、開業から約30年間にわたって福岡市の情報や文化の発信基地として市民に親しまれてきた。

 福岡市が進める天神ビッグバンは2024年12月末までに完成するビルを対象に、容積率の上乗せや建物の高さ制限緩和など優遇措置を設け、民間ビルの建て替え誘導を推進しようとしている。既に規制緩和を活用した再開発計画が多数立案され、天神地区の様相が大きく変わりそうな状況。

 三菱地所はこうした流れを受け、イムズの閉館、建て替えに踏み切ったわけで、建設される新ビルは2024年末の規制緩和期限に間に合うよう2022年度中の新築工事着工を目指している。三菱地所は「福岡市と協議してより高機能な施設としたい」としている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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