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ユニクロ、海外事業拡大 イタリア初出店 ヨーロッパ10番目の市場へ
店舗は、1900年代初期にFrancesco BelloriniとIppolito de Staniによって設計された建物にオープン予定となっている。(画像: ユニクロの発表資料より)[写真拡大]
ユニクロは26日、イタリアに初出店することを発表した。ミラノの中心部、コルドゥージオ広場に2019年秋にオープン予定。店舗は約450坪の3フロアからなり、メンズ、ウィメンズ、キッズを扱うという。
9月のオランダ初出店、19年春のデンマーク初出店に次いで、イタリアはユニクロにとってヨーロッパ10番目の市場となる。ちなみにヨーロッパで最多の店舗数を誇るのは32店舗のロシア、次いで26店舗のフランス、11店舗のイギリス、9店舗のドイツとなっている(2018年10月末現在)。
ファーストリテイリングの柳井会長兼社長も、「洗練されたデザインの歴史を持つファッション都市イタリアで初出店できたことは光栄。素晴らしいロケーションにてユニクロのライフスタイルを体感してもらいたい」と言及している。
ユニクロの海外事業は拡大を続けている。18年8月第3四半期(17年9月~18年5月)の連結業績は増収増益。海外ユニクロ事業がけん引し、売り上げは第3四半期としては初めて国内ユニクロ事業を上回った。
なかでも「中国、香港、台湾」のグレーターチャイナ、東南アジア、オセアニア、韓国にてブランド認知が加速、好調が続いているという。19年秋にはインドとベトナムに進出。今後もアジアの爆発的な人口増加に備えて、成長を享受できる基盤を作るとしている。
北欧では8月、第1号店としてスウェーデンのストックホルムに出店。H&Mのお膝元で開店当日1,000人の行列を生み、幸先の良いスタートを切ったという。今後も流行の発信地であるヨーロッパを最重要マーケットとして注力するとしている。
一方、苦戦が続くとされていたアメリカでは赤字幅が縮小。人気セレブとコラボして認知度を高めるなど、大々的なメディア戦略が功を奏している。今後もロボットやAIなど最先端テクノロジーの導入により、ブランドの存在感を高めていくとしている。
シンプルなデザインの下、「ヒートテック」や「エアリズム」など機能性を一貫して重視。物流倉庫の自動化も進め、繊維では「東レ」、AIでは「グーグル」とタッグを組むなど技術に抜かりはないユニクロ。今後の世界展開も引き続き注視していきたい。
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