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12月の百貨店売上、インバウンドや冬物衣料が好調
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三越伊勢丹ホールディングス、高島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)の百貨店4社は4日、12月の売上速報を発表した。それによると、首都圏と関西の店舗を中心にインバウンド需要が好調だったほか、コートなど防寒アイテムも堅調で推移している。
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三越伊勢丹の国内百貨店売上高は対前年同月比で、三越伊勢丹1.5%減、グループ百貨店0.8%減の1.2%減だったが、コートやストールを中心に防寒具の売り上げが伸び、国内百貨店の既存店売り上げは5カ月、首都圏にある三越伊勢丹の既存店売り上げは7カ月連続で前年同月を上回った。
インバウンド売り上げも比較的堅調。三越銀座店など基幹3店がけん引し、高額品の売り上げが全体を下支えした。クリスマス商品は月の後半から顕著な伸びを示している。
高島屋は単体13店の売上高が前年同月比0.9%増、岐阜高島屋などを含めた17店の売上高が同0.8%増となった。株高による資産効果で高額品の売れ行きが伸びたほか、コートやマフラー、手袋など防寒アイテムも好調に推移、5カ月連続で前年実績を上回った。
大型店では、インバウンド需要が好調な大阪店、京都店、新宿店が前年をしのぐ売り上げを見せた。商品別では紳士服や紳士雑貨、子供服が前年を下回ったものの、婦人雑貨や宝飾品は好調だった。
J.フロントリテイリングは大丸松坂屋百貨店の売上高が同3.2%増、博多大丸などを含めた百貨店事業全体の売上高が同2.9%増。大丸松坂屋百貨店は10カ月、百貨店事業合計は9カ月連続で前年実績を上回っている。
店舗別では東京店が16カ月、札幌店が13カ月、心斎橋店が12カ月連続で前年同月をしのいだ。上野店は上野フロンティアタワーの開業効果で入店客が4割増となり、化粧品や婦人靴の売り上げが伸びている。
H2Oは阪急本店が同6.4%増、阪神本店が同0.3%増、支店合計が同1.7%減で、全社売上高は同2.9%増えた。全店売上高は13カ月連続の増加。婦人ファッションが好調で推移したのに加え、コートや防寒雑貨の売れ行きがよく、インバウンドも関西を中心に活発に動いている。
支店では博多阪急が秋に大規模改修したこともあり、2ケタ増の売り上げを記録した。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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