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串カツ田中の食品廃棄物リサイクルの試み、キャベツの収穫に繋がる
串カツ田中の提携農園。(写真:串カツ田中発表資料より)[写真拡大]
串カツ店チェーンを展開する「串カツ田中」は、近年開始した食品廃棄物リサイクルによるキャベツ栽培、「キャベツリサイクルサークル」が、11月21日、約350株のキャベツの収穫に繋がった、と発表した。
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串カツ田中は、串カツという食文化の普及を目指し、全国一千店舗の展開を目標に掲げると同時に、CSR、企業の社会的責任の面からの、社会貢献にも力を入れている。そのための事業の一つが、食品廃棄物リサイクルである。
食品廃棄物とは、主には残飯など、食品に由来する有機廃棄物である。専門的には、食品残渣ともいう。日本全国で、毎日、多量の食品廃棄物が発生しているが、実態としては、そのほとんどが、可燃物もしくは生ゴミ、あるいは産業廃棄物として、焼却されている。例えば、豚の飼料に用いるであるとか、そういった方法論がないわけではないが、少なくとも現在我が国においては、普及しているとは言い難い。
ところで、串カツといえば、欠かせないものはキャベツである。串カツ田中では、キャベツは「お通し」として生で客に提供される。また、その他いくつかの料理にも用いられている。
串カツ田中では、食品残渣を二次処理し、発酵させ、堆肥として、提携農園でのキャベツの栽培に用いる、という試みを行っている。契約農場は、フードサプライ社の運営である。
キャベツは夏に植えられ、晩秋に収穫される。今年でいえば、8月に苗植えし、11月21日に、収穫が行われた。串カツ田中にとっては、この試みが行われたのは、今年が初めてであるが、収穫されたキャベツは、近日中に、串カツ田中の店舗で供される予定になっているという。なお、植えた株の数は2,000ほどであったので、収穫された350株のほかにも植えたキャベツはまだ残っており、後日にも収穫がまた行われる予定である。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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