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PEN樹脂製の食器は有害か 給食への導入検討で反発
あるAnonymous Coward曰く、 北海道・旭川市が小中学校の給食向けに導入しようとしているポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂製の食器に対し、市民団体などから健康への影響があるとして反発が出ているという(北海道新聞)。
従来は磁器製の食器を使っていたが、PEN樹脂製食器と比べて重く、破損割合も1年で10%と多いという点、そして樹脂製容器と比較して高価といったことからPEN樹脂製容器への切り替えを行う方針としたそうだ。
PEN樹脂は耐久性や耐熱性に優れているという特徴がある(日経テクノロジーOnline)。国内・海外の両方で食器や飲食物などの包装容器として利用されており、融点は268℃程度とのこと。近年食器として使われるほか、最近では飲料用ボトル等の包装材としても使われることもあるようだ。そのため、食品安全委員会での安全性評価も行われているが、その原料や触媒、添加剤については人間の健康に影響を与える可能性は無視できると判断されている(ポリエチレンナフタレートを主成分とする合成樹脂製の器具又は容器包装の規格基準の設定に関する部会報告書)。
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