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ドラマ主演が決まった西野七瀬の本当の魅力とは?
今や乃木坂46の顔となった西野七瀬が、テレビ東京で桂正和氏の人気漫画作『電影少女』を新設定でドラマ化した『電影少女~VIDEO GIRL AI 2018~』にて野村周平とともに主演を飾ることになった。
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原作となった『電影少女』は、過激なシーンもふんだんに盛り込まれていて、「清楚が売りの乃木坂の、その中でも大人しくて、か弱くて、守ってあげたいと思わせる」西野が演じるとなると、おかしくなるファンも出るのではないかと思われるが、新設定ということで、そのへんは過剰な期待はしないほうがいいと思われる。
それよりも注目したいのは西野七瀬の成長っぷりだ。
乃木坂が舞台・女優業に力を入れているのは有名だが、西野は全員参加のプリンシパルこそ出演しているが、その後の「じょしらく」「すべての犬は天国に行く」といった舞台には出演していない。
また引退した橋本奈々未さんや、生田絵梨花などは、連ドラ出演の経験があるが、西野の場合、地上波では、乃木坂46総出演のアイドルドラマである『初森ベマーズ』と、ネットのみで配信されたドラマ『宇宙の仕事』ぐらいである。
正直、『初森ベマーズ』では主人公を務めてはいたが、演技に関しては「西野七瀬だなぁ」というレベルで、目新しいものはなかった。
ところが『宇宙の仕事』になると、福田雄一作品だけにコメディ要素が強いのだが、ワガママで気が強く、小悪魔のような役を見事に演じていた。たった1年でここまで成長するかと驚いていると、今年上映された映画版『あさひなぐ』では正統派の熱血ヒロインをみずみずしく演じて見せ、ファン以外からも「西野七瀬やるじゃん!」という評価に。
今回の『電影少女』も、乃木坂からの働きかけではなく、制作側からのたってのオファーであることが伝わっている。
西野の凄さ、成長力は、ドラマだけではない。というより、西野七瀬というメンバーは、初期の乃木坂において、歌が上手いわけでもなく、ダンスが上手なわけでもなく、トークは苦手であり、演技もできない、ただ引っ込み思案でコミュ障な自分を変えたいという思いで入ってきたメンバーだった。
デビュー曲のヒット祈願キャンペーンでティッシュ配りをしたのだが、受け取ってもらえないと泣き出してしまい、ファンを心配させ、さらにはトークで面白いネタがないと泣き出し、メンバーとMCバナナマンにフォローされるという「か弱さ」だけが武器と思われた時期もあった。
まあ、それで人気が出たのだから、それは嘘ではないが、記者は西野七瀬ほど、プライドが高く、野心家で、泥臭いメンバーはいないと思っている。
実際に、当初上手いとは言えなかった歌もダンスも、確実に成長を遂げ、ライブでの盛り上げコールは生駒里奈や白石麻衣と肩を並べて弾けまくる。彼女の高いプライドは、ふがいない自分への怒りに転化して、おそらくはものすごい練習で昇華させているのだろう。
当初不安視されたコミュ力も、警戒心を解くのに時間はかかるものの、一度とければ自分からいじりにいくこともできる。実は西野七瀬ほど、自分の殻を破り続けているメンバーも少ないのではないだろうか。
乃木坂も3期生が入り、世代交代が叫ばれてはいるが、スピードの違いはあれ、成長することを辞めない1期生の存在感は、後輩たちにとっては大きな壁であると同時に、お手本にもなっている。
今回のドラマでは、男勝りのサバサバした役柄を演じることになっており、彼女自身記者会見では「自分の性格とは反対の・・・」と言ってはいるが、案外、本性に近い西野が見られるのではないかと期待したくなっている。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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