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祖母・恋人・母親...それぞれの人間性に大きな変化『過保護のカホコ』第8話
ドラマのラストで正高と泉の前で、結婚を前提とした交際を認めて欲しいと願うカホコと初。その2人を全力で否定する泉との対決が中心になるのだろうか(c)日本テレビ[写真拡大]
■初代のカミングアウトをきっかけに揺れる第8話
8月30日に放送されたドラマ『過保護のカホコ』だが、視聴率は11.5%と相変わらず二桁をキープした。前回の7話では主役のカホコと初が別れるシーンで終了したが、8話においてこの2人に大きな変化が現れた。
【前回は】家族崩壊の危機!?『過保護のカホコ』第7話レビュー
■初代のために恋人探しをはじめるカホコ
イト(久保田紗友)の誕生日会が失敗に終わり、さらに初(竹内涼真)とも別れることになったカホコ(高畑充希)。一晩中泣いてしまったが、朝起きると父の正高(時任三郎)から初代(三田佳子)が病気についてカミングアウトしたことを聞かされる。
自分のせいで初代が追い込まれたと感じたカホコは、初代の元に飛んで向かい「婿探しをはじめる」と宣言してしまう。しかし、実際に婿を探すために婚活パーティーへ向かってみるが、話し相手の男性すべてにケチをつけてしまう。そのケチの内容は、初から言われた言葉のままだった。
その一方、初もカホコと別れてから絵にまったく集中できずにいた。悩んでいるとことにイトがやってきて、祖母から手渡された留学資金を使って遊ぼうと提案する。初は家族をバカにするイトをけしかけるため、わざとソファに押し倒す。イトに迫る初だったが、途中で「覚悟がないのはお前も同じだ」と告げる。イトからビンタを食らうが、初は平気な顔を見せた。
■泉の実家だけでなく正高の実家でも問題発生
泉の実家では初代の病気について家族会議が開かれる。しかし、泉(黒木瞳)だけでなく姉妹の節(西尾まり)、環(中島ひろ子)の家も問題を抱えており、一向に意見がまとまらずにいた。その場を何とか正高は整理しようとするが、初代のことに関しては結局なにも決まらなかった。
初代に関することが何も決まらない中、正高の妹である教子(濱田マリ)は迷子を家に勝手に連れてきていた。その迷子もずっと預かっておくことができないと考えた教子は、警官を務める親戚の衛(佐藤二朗)の元へ連れていく。すると、彼は施設に預けられている子供だとわかった。
カホコと教子はその施設に迷子の子供を連れて帰ることになる。その迷子を見ていると、カホコはつい初を思い出してしまう。気になったカホコが園内を探索していると、初が幼少期に描いた絵を発見する。その絵を見つけたカホコは、園長に初のことについて知っていることを話して欲しいを願い出る。
■初の母親と対面するカホコ
カホコは初の過去を知り、さらに母親が初に手紙を残していることを知る。カホコは何とか初に会おうとするが、どうしても会うことができない。とりあえず婚活パーティーにもう一度出向くと、そのパーティーでサクラの仕事をしていた初に偶然会う。その場で母親のことと手紙のことについて初に語り、一緒に母親に会いに行くことになる。
手紙によると母親は初を捨てたわけではなく、自分が麻薬中毒となったので施設に預けたことを書いてあった。初とカホコが会いに行くと、そこには子供に囲まれで幸せな人生を送っている母親がいた。初はその姿だけ見て帰ろうとするが、母親が初に気付いて涙ながらに対面する。しかし、初はそんな母親に対して「俺も幸せな家族を作る」とだけ言い残し、立ち去ってしまう。
■初の男泣きに視聴者も釘つけ
母親をずっと恨み、家族を妬んできた初。しかし、母親と対面することでその気持ちも氷解し、トラウマとなっていたカホコのおにぎりも食べれるようになった。その後、本当はカホコのことを大事にしたかった初が泣きながらカホコに抱きついてしまうのだ。このような姿は第1話からみていると想像もできなかったが、彼が胸の中で抱えるものが解決するきれいなシーンだ。
8話のラストではカホコと本気で付き合いたい旨を、初が彼女の両親に頭を下げに行くシーンで終わった。残すところ僅かだが、どのように着地するのか楽しみしたいところだ。
『過保護のカホコ』は日本テレビ系列で毎週水曜日夜10時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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