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安定した面白さ持つ『警視庁いきもの係』、橋本環奈は売れっ子女優になるか?
元気いっぱいな姿をドラマ内で見せてくれている橋本環奈。第5話が終了して後半戦に入るが、今後の展開に期待(c)フジテレビ[写真拡大]
■フジ系列で久々にクオリティの高いドラマ『警視庁いきもの係』
2017年7月期のドラマとして、フジテレビ系列では『警視庁いきもの係』をスタートした。主演は「天使過ぎる」というキャッチコピーで知られる橋本環奈が務め、アイドルの力を借りたドラマかと思われた。しかし、内容としては動物と推理が濃厚にマッチしたものとなっており、久々に「面白い」と思えるドラマになっていた。
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■『警視庁いきもの係』とは
『警視庁いきもの係』は大倉崇裕原作のミステリ小説シリーズ。大倉崇裕は『名探偵コナン』の映画シリーズの脚本を担当した経験があるなど、ミステリー物に通じているところがある人物だ。また、実際に「いきもの係」という部署は存在しないが、過去に動物の犯罪を専門に取り扱っていた刑事は実在しており、この辺りがモチーフということもあって妙にリアリティを感じる作品となっている。
物語としては、ある事件をきっかけに記憶喪失となった須藤友三(渡辺篤史)が、警視庁の総務課にある「いきもの係」に配属となる。お払い箱になってしまったと落胆する須藤だったが、そこで動物が大好きな薄圭子(橋本環奈)巡査に出会う。彼女は動物に関しては天才的な洞察力と知識を持っており、新米ながら動物関連の事件を次々と解決していく。
お堅いベテラン刑事と天真爛漫な新米巡査というデコボココンビが、事件を解決するというのが基本的な流れ。ドラマでは1話完結形式となっており、毎回動物が出てくるのがお約束となっている。初回の視聴率は8%を超えたものの、それ以降は少し減少傾向にあった。しかし、第5話において視聴率は回復傾向にあり、ミステリーとしての作り込みと橋本環奈の元気溢れる演技は大きな見どころである。
■「橋本環奈」という可能性の塊
『警視庁いきもの係』の魅力は動物の習性が事件と何らかのつながりを持っている部分にある。さらに、ペットをむやみに飼うことへの警鐘などのメッセージも含まれており、久々に見ごたえのあるドラマだなと感じられる。
そして、本作において欠かせないのが橋本環奈という存在だ。彼女はデビューしてから「天使過ぎる」というキャッチコピーで活動しており、天性のルックスで他のアイドルに埋もれることなく輝いていた。2017年には実写版『銀魂』に主要キャラクターとして出演し、その活動の幅は広がりを見せている。
『警視庁いきもの係』のような俳優と若手女優のデコボココンビの推理ものはこれまでも存在しており、『キミ、犯人じゃないよね?』でも要潤と貫地谷しほりが名コンビっぷりを見せてくれた。本作もその例にもれないような作品になる可能性を秘めているように思われる。橋本環奈と推理の魅力を十分に堪能できる作品としておすすめしたい。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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