セブン&アイが東海に初の大型商業施設「プライムツリー赤池」 11月下旬オープン

2017年7月20日 16:51

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人体型ロボット「アクロイド」(写真:セブン&アイHD発表資料より)

人体型ロボット「アクロイド」(写真:セブン&アイHD発表資料より)[写真拡大]

  • 店内のイメージ(写真:セブン&アイHD発表資料より)

 セブン&アイ・ホールディングスは、愛知県日進市に大型ショッピングモール『PRIMETREE AKAIKE(プライムツリー赤池)』を2017年11月下旬にオープンさせる。同社が、東海地域へ大型商業施設を進出させるのは、これが初めてとなる。日進市は、かねてより学校の多い田園学園都市で、近年では人口増加率もめざましく、商業施設の出店も目立つ地域だ。『プライムツリー赤池』では、「ひとくふう」を施設コンセプトに、イトーヨーカドー赤池店を中心として180店舗もの専門店を用意し、地域住民へ寄り添ったLOHASなショッピング空間を提案する。

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■日本屈指の人口増加率、愛知県日進市で計画されるLOHASタウン『日進赤池ヒルズ』

 日本のそこかしこで続く、大型ショッピングセンターの出店。飽和状態も問題視されてはいるが、地域によって事情は変わるものだ。今回、セブン&アイHDが、愛知県日進市に新設する大型ショッピングモール『プライムツリー赤池』では、どうだろうか。

 愛知県日進市。人口およそ9万人を抱え、近年、国内屈指の人口増加率を誇る地域である。名古屋市と豊田市の間という地理的条件にも恵まれ、大型商業施設の新設も目立つ地域だ。その成長の顕著な例として挙げられるのが、現在、同市で開発が進む、総計画戸数1,440戸もの住宅を抱える『日進赤池ヒルズ』だ。今回の、『プライムツリー赤池』もその一環である。

 『日進赤池ヒルズ』がつくられるのは、名古屋市営地下鉄鶴舞線・名鉄豊田線「赤池」駅南に位置する緩やかな丘陵地。手つかずの自然林も残る同地域に、自然との調和をコンセプトにした住空間が整備される予定である。

■プライムツリー赤池はLOHASなショッピング空間

 その地域の目玉商業施設となるのが、『プライムツリー赤池』だ。『日進赤池ヒルズ』同様、自然との調和、地域との共生をコンセプトとした、複合型大型ショッピングセンター。『イトーヨーカドー赤池店』、『TOHOシネマズ赤池』を中心に、総勢180店舗もの専門店を収容する計画だ。

 『プライムツリー赤池』の特筆すべき点はこれだけとどまらない。「働きやすさ・従業員満足度」への追求を掲げ、快適な社員食堂兼休憩室を始め、マッサージ室、リフレッシュルーム、ワーキングスペース、エアシャワー(消臭・除菌・除塵)などを完備し、労働環境の充実に余念がない。CSR(コーポレート・サステナビリティ・レスポンシビリティ)とも通ずるところがあり、先の『日進赤池ヒルズ』のLOHAS的なコンセプトに則ったものと言える。

 また、『プライムツリー赤池』では、インフォメーション業務に人工知能(AI)を活用するという、先進的な試みがなされている。AI接客システム「KIZUNA(絆)」と、株式会社ココロのリアル感のある人体型ロボット「アクトロイド」を連携し、高精度の無人インフォメーションカウンターを実現している。

 ショッピング空間には一貫したLOHAS感を創出した『日進赤池ヒルズ』。未だ全ての店舗が決定、公表されているわけではないが、周辺の大きな起爆剤となる可能性は大きい。(記事:煎茶濃いめ・記事一覧を見る

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