ドローン使用した刑務所内への密輸、米国で増加

2017年6月22日 17:53

印刷

記事提供元:スラド

danceman曰く、 米国の刑務所では、ドローンを使って刑務所内へ携帯電話や薬物、ポルノを密輸するケースが増えているようだ。USA TODAYが司法省から入手した文書によれば、過去5年間にこうしたケースが10回以上も発覚しており、州立刑務所でも同様の問題が起きているとのこと(USA TODAY)。

 ドローンを使った刑務所内への密輸は連邦法で禁止されているものの、刑務所付近でドローンを飛ばすことを禁じる法令がない。また専門家によれば、ドローンが銃などの危険物を刑務所内に運搬するのを防ぐのに現在の対ドローン技術を使ってもうまくいかないだろうとのこと。

 民生用ドローンの価格は安くなっているうえ、操作性もパワーも向上している。悪事を行うためのツールとしてドローンに注目する犯罪者は増えるだろう。これまで、看守への賄賂で持ち込まれるものは薬物や小さなアイテムに限られていたが、今後はドローンを使ってより大きく危険度のアイテム(例えば銃)が刑務所内に持ち込まれる可能性があるとのこと。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー | 犯罪

 関連ストーリー:
英国でドローン関連の苦情が急増 2017年04月07日
ストーカーから軍事用途、テロ、刑務所内への密輸などさまざまな運用がされるドローン 2016年05月07日
ドローンを使って刑務所内に薬物やポルノを送り込もうとする事案が発生 2015年08月28日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事