ひたすらに「幸せ」求める美都はどうなる、『あなたのことはそれほど』2話

2017年5月2日 21:28

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女の友情を壊しても自らの幸せを求める美都だが、女性の「幸せ」が何かも『あなたのことはそれほど』から見えてくる可能性がある(c)TBS

女の友情を壊しても自らの幸せを求める美都だが、女性の「幸せ」が何かも『あなたのことはそれほど』から見えてくる可能性がある(c)TBS[写真拡大]

■『あなたのことはそれほど』第2話が放送

 4月25日に『あなたのことはそれほど』の第2話が放送された。第2話ではドラマ冒頭で美都(波瑠)が憧れていた有島(鈴木伸之)と肉体関係を持ったシーンからスタート。結婚してまだ1年も経っていない状態でのスピード不倫に陥る展開となった。

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■第2話の概要

 女子会を抜け出した美都は、ふらりと入った飲食店にて有島と出会う。憧れの男性であった有島との再会を喜んでいた美都だが、その日に2人は肉体関係を持ってしまう。

 すでに結婚していた美都は自宅に帰り、夫である涼太(東出昌大)に不倫したことを隠しながら日常生活を送ることになる。その中で有島と食事にも出かけ、最終的には温泉に行く約束まで取り付けてしまう。その際、小学生からの友人である飯田(大政絢)にも協力を願い出るが、呆れられてしまう。

 結局、涼太が出張に出かけている隙に有島と温泉に向かうことになった美都。楽しく温泉を楽しんだ後、布団に入ろうとしたとき有島の電話が鳴る。その直後、彼は急に実家に帰ると言い出した。このとき、美都は初めて有島が結婚していたことを知る。

■恋に恋する女性と大人の女性の対比を描く

 『あなたのことはそれほど』の主人公である美都は、純粋に「恋」をしたいと思っている女性だ。優先順位で言えば常に「恋」が一番で、それ以外は何を犠牲にしてもいいと考えている節がある。

 この考えについて異を唱える存在として友人の飯田がいる。飯田は美都の話を聞きながら結婚している身であることを説く。しかし、有島のことを忘れられない美都は涼太を裏切ってでも恋をしたいと告げる。さらに、有島と温泉に向かうためのアリバイを飯島に頼むが、彼女は美都に呆れて帰ってしまう。

 純粋に誰かを好きになる気持ちは、誰だって持つものだ。しかし、その気持ちも過ぎれば身勝手なもので、コントロールできていない限りは子供と変わらないだろう。第2話ではその対比がうまく表現されていた。

■「優しい人」はいい人なのか

 また、『あなたのことはそれほど』で特徴的なのは、良くも悪くも登場する男性すべてが優しいのである。涼太に関しても美都のことを一途に思い、有島に関しても自分を思ってくれる美都のことを受け入れ続ける。

 しかし、涼太は美都の不倫に気づきながらも指摘することができない。これも一見すると美都の自由を尊重しているように見えるが、結局は自分が美都を失いたくない一心による行動に見える。また、有島も男女分け隔てなく誰にでも優しいが、その行動によって妻をいつも心配させている。

 このように人間関係を見ていくと、美都に関してきちんと意見を言ってくれるのは友人の飯田しかいないのだ。男性側にも美都の過ちをきちんと指摘できる人間がいれば、彼女の「恋」に関する価値観も変わっていただろう。唯一の良心と言ってもいい飯田を失ってしまった美都は、これからどのような結末を迎えてしまうのか気になるところである。

 『あなたのことはそれほど』は、毎週火曜日TBSにて夜10時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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