「新卒社員の3割が3年で辞める」はなぜ30年間変わらないのか

2017年4月26日 07:23

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記事提供元:スラド

 新卒3年目までの離職率はおおむね3割で、これは1987年以降ほぼ変わっていないという(ダイアモンド・オンライン)。

 厚生労働省が公開している新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移によると、2013年卒の大学卒就職者の3年目までの離職率は31.9%となっている。年によって上下はあるが、1987年以降で最低だったのが1992年の23.7%で、最高だったのが2000年の36.5%。特に1995年以降はほぼ3割以上で推移している。また、産業別の推移も公開されているが、業界によって離職率に差があり、「小売業」や「不動産業、物品賃貸業」、「宿泊業、飲食サービス業」、「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」などが特に離職率が高い傾向が見られる。

 ダイアモンド・オンラインの記事ではこれに対し、「採用選考の段階で学生に企業の内実をきちんと伝えきれなかったことが退職の大きな理由になっている」とその原因を考察している。ただ、産業別の離職率には有為な差があり、業界ごとに固有の問題があるのかもしれない。

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