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NGT48デビュー曲「青春時計」がオリコン1位、リリースまで時間要した理由
オリコン1位を獲得した「青春時計」だが、結成から発売までにおよそ2年の月日を要したNGT48(c)アリオラジャパン[写真拡大]
■NGT48のメジャーデビュー曲が1位を獲得
秋元康がプロデュースするアイドルグループNGT48は、2017年4月12日にデビュー曲「青春時計」を発表。この曲がオリコンチャートの13日デイリーランキングにて1位という結果となった。枚数としては12万7293枚で、好調なスタートである。
■デビューまで遠い道のりだったNGT48
NGT48は新潟県を拠点に活動するアイドルグループ。2017年4月に「青春時計」にて念願のメジャーデビューを果たしたが、デビュー曲の発表までに時間を要する形となった。
AKBグループの1つとして生まれたが、新潟県にある新潟交通というバス会社が企画を持ち掛けたとのこと。そのため、アイドルグループのプロデューサーである秋元康も、新潟でアイドルを発足させると聞いたときは驚きを隠せなかったという。
その中で生まれたNGT48だが、発足年は2015年。NGT48の立ち上げにおいて、他のグループと兼任するメンバーを含めて26人が選ばれることになった。今までは都市部を拠点にしたグループが多かったが、新潟発のアイドルにはかなり実験的な試みが強かったようだ。そのため、デビューまでにかなりの時間を要したことが予想される。
■テーマは「地域密着」
実験的な要素として特に強いのが、「地域密着・地元貢献」を全面に押し出している点。NGT48内でも新潟出身のアイドルを多めに含めようと12名を選出。また、県全体でNGT48の存在をバックアップするなど、地域密着型のアイドルとしての色が濃くなっている。県全体でアイドルをバックアップして地方活性を狙う姿勢は、『AKB48の経済学』などの著書を持つ上武大学の田中秀臣教授が異例なケースとして分析している。
その1つの例として、高倉萌香の生誕祭を新潟で大々的に行おうとする計画があったようだ。高倉萌香は新潟出身のメンバーだが、4月23日には誕生日を迎える。誕生日を迎えるアイドルは生誕祭を開くのが通例となっているが、新潟県ではそれに向けて地元施設にてメッセージカードが設置された。このように地域全体で応援されているアイドルは、ほかに例を見ないだろう。
生誕祭だけでなく、「青春時計」の販売に合わせて、ホームの新潟県でも握手会を敢行。彼女たちのメジャーデビューを祝うファンが県内外から2000人が集まるなど、大きなイベントとして盛大に開かれた。着々と地元アイドルとしての活躍を見せつつある。
■全国誌でもしっかりアピール
NGT48は地域だけの活動に止まらず、4月10日発売の『ヤングマガジン』にて巻頭グラビアを担当。グラビアに挑戦したのは柏木由紀、北原里英、加藤美南、高倉萌香、中井りかの5人。特に、NGT48専属メンバーである加藤美南、高倉萌香、中井りかのグラビアは珍しく、注目を集める写真となった。
地域だけでなく全国誌でもしっかりアピールすることで、より新潟県への流動を狙うNGT48。実際に握手会には2000人のファンが集まるなど、一定の成功を収めている。今後の彼女たちの活動は、今後のAKBグループ全体の在り方にも影響することが予想される。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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