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ミュージアム バイ エイチフラクタル、2017年秋冬コレクション発表
ミューズ(MUZE)、 パラドックス(PARADOX)、ザ テスト(THE TEST)の3ブランド合同による「ミュージアム バイ エイチフラクタル(MUSEUM by H>FRACTAL)」の2017年秋冬コレクションが発表された。
ストリートカルチャーや音楽に強く影響を受ける3つのブランド。会場には、楽曲を担当したバンド「Fear, and Loathing in Las Vegas」のギターの音色が鳴り響き、ブルーのライトがランウェイを照らし出す。それぞれのブランドが共有するアンダーグランドな世界観が表現された空間が、これから始まるショーへの期待を高める。
「ミューズ」のコレクションでショーがスタート。”Invalid(インヴァリッド)”、つまり”正当ではないもの”をテーマに掲げた今シーズンは、そのテーマ通り、レザーのパンツや、チェーンのアクセサリーをベースに展開され、反骨的な精神を感じさせる。また、ブラックやブラウンのカラーが多用される中、差し色として使用されたレッドも、鋭くハードな印象を強調した。
さらに、作業服を思わせる無骨なディテールも目を引いた。コーデュロイのセットアップは、金具のバックルがついたベルトや複数のポケットを配し、ワークスーツのような1枚に。また、たっぷりとボリュームのあるグレーのコートは、レザーと金具のベルトで、ウェストラインを絞った。
次に登場したのは、「ザ テスト」だ。アートに影響を受けるブランドなだけに、グラフィックアートをデザインに取り入れたアイテムが多数展開された。ブルーや、パープルが織りなす抽象的なグラフィックや、蛍光色のカラーパレットが、コレクションの近未来的なムードを盛り上げる。
また、今シーズンはカジュアルを解体、再構築したリメイクのアイテムを製作。素材となったのはアメリカのワークブランド、スポーツブランドだ。MA-1は襟元をVの字にカットし、まるでベストのように。袖はたっぷりと引き延ばし、肩を落としたビッグシルエットに。シャツも複数の生地を継ぎ合わせたようなデザインで、ワンピースのように長くルーズに着こなした。
最後を飾る「パラドックス」のテーマは、ギリシャ神話に登場する「花の神様」を意味する”クロリス”。90年代初頭のシルエットやカラーを意識し、ルーズでカジュアルなスタイルを提案した。袖がダラリと伸びたパーカーには、ワイドなパンツとスニーカーをコーディネート。ゆったりとしたシルエットと、スポーティでタフなアイテムが、90年代のヒップホップカルチャーを彷彿とさせる。
また、レオパードやチェックといった複数の柄や、パープルやレッドといった主張の強いカラーが大胆に組みあわされ、よりヴィンテージらしいクセのあるスタイルに。パープルのフリースジャケットには、レオパード柄のシャツと、パッチワークを施したデニムスカートをミックス。一方で、足元は靴下からスニーカーまでブラックでまとめ、スタイル全体に統一感を持たせた。
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