NASA、木星の衛星エウロパで間欠泉を観測したと発表

2016年9月28日 18:55

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 NASAは26日、ハッブル宇宙望遠鏡による木星の衛星エウロパの観測で、地表から噴き出す間欠泉(プルーム)らしきものを捉えたことを発表した(アストロアーツナショナルジオグラフィックSlashdot)。

 氷に覆われたエウロパではその内部に広大な海が存在するとみられており、太陽系で最も地球外生命が存在する可能性が高い場所とさえ言われている。一方で、その探査は分厚い地殻に阻まれており容易ではないと考えられていた。発表によると、木星に遮光されるエウロパを捉えた10回の観測のうち3回で突出した像が確認されており、これは上空200kmまで吹き上がったエウロパの間欠泉だと推定されるということである。これが事実であれば、内部の海を探索せずとも生命の存在を確認できる可能性がある。

 NASAは事前に「重大発表」を行うと告知していたが、間欠泉自体は既に土星の衛星エンケラドスにおいても発見されている。そのため、SNSなどでは肩透かし的な反応も散見されるようである。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | NASA

 関連ストーリー:
彗星の特徴は地球外微生物の活動によるもの? 2015年07月10日
NASAの主任研究員曰く、2025年までに地球外生命体が見つかるだろう 2015年04月10日
木星の衛星「エウロパ」では地殻変動が起きている? 2014年09月12日
エウロパを目指すNASA 2014年03月12日
南極の氷の下に閉じ込められた湖に生物がいるかを探索するプロジェクト、いよいよ掘削作業開始 2012年12月17日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事