凸版印刷、閲覧者の顔を合成したアバターを自動生成できるデジタルサイネージ

2016年4月26日 12:23

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凸版印刷は、閲覧している人の顔と合成したアバターを生成でるデジタルサイネージシステム「ToyCamera(トイカメラ)」を開発した。写真は、利用時のイメージ。(凸版印刷の発表資料より)

凸版印刷は、閲覧している人の顔と合成したアバターを生成でるデジタルサイネージシステム「ToyCamera(トイカメラ)」を開発した。写真は、利用時のイメージ。(凸版印刷の発表資料より)[写真拡大]

  • 凸版印刷は、閲覧している人の顔と合成したアバターを生成でるデジタルサイネージシステム「ToyCamera(トイカメラ)」を開発した。写真は、標準装備されている素材。(凸版印刷の発表資料より)

 凸版印刷は26日、閲覧している人の顔と合成したアバターを生成でるデジタルサイネージシステム「ToyCamera(トイカメラ)」を開発したと発表した。商業施設やイベント、観光地に向けて、2016年4月下旬から本格的な販売を開始するという。

 凸版印刷によると、「ToyCamera」は、AR(拡張現実)技術と顔認識技術を組み合わせたシステム。しくみデザイン(福岡県福岡市)の技術協力を受けている。デジタルサイネージの前に立つ複数の人の顔を同時に認識し、付属カメラで自動撮影する。撮影した顔を動物や侍などのコミカルなキャラクターと合成し、画面上を動き回る愉快なアバターを生成するという。

 生成されたアバターは、デジタルサイネージ上に表示されるQRコードを通して、スマートフォンなどへのダウンロードや、SNSへの拡散が可能。ダウンロードした画面に、広告やクーポンを表示することで、現地への集客や、新たな誘客ツールとしても利用できるという。

 合成する素材は、30種類のキャラクターと13種類の背景を標準で装備。これらの標準素材によるイージーオーダー型の運用であれば、最短1週間程度での導入が可能という。価格は、システム、レンタル機器(PC、55インチモニター)1セットで1週間当たり60万円(税別)~。別料金でオリジナル制作にも対応しており、イベント限定の背景やご当地キャラクターなどとの合成もできる。

 同社は同製品を観光業界やイベント業界に向けて販売し、関連受注も含めて2017年までに2億円の売上を目指すという。

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