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ジョン・マカフィー曰く: iPhoneにバックドアは不要、うちのチームが3週間で暗号化を解除する
米連邦捜査局(FBI)がAppleに要求しているiOSへのバックドア設置について、2016年米大統領選挙にも出馬を表明しているジョン・マカフィー氏が自分にまかせればバックドアなどなくても暗号化解除できると主張している(Business Insiderの記事、Neowinの記事、Softpediaの記事、Ars Technicaの記事)。
FBIでは昨年12月にカリフォルニア州サンバーナーディーノで発生した銃乱射事件について、犯人が所有していたiPhone 5cの暗号化を解除するため、専用のiOSを作って提供することをAppleに要求し、裁判所命令も勝ち取っている。iOSではPINによるロック解除を数回失敗すると次の試行が可能になるまでの待ち時間が長くなっていく。また、iOS 8以降では端末内のデータが暗号化され、PINによるロック解除10回失敗するとデータが消去される仕組みが導入されている。裁判所ではデータ自動消去のバイパス/無効化に加え、電子的にPINコードによるロック解除を試行できるようにし、待ち時間なしにロック解除試行の繰り返しを可能ににするソフトウェアの提供をAppleに命じている(PDF)。これに対してティム・クック氏は、iOSにバックドアを設置するもので、使用が今回に限られるとは保証されないなどと反論している。
マカフィー氏はサイバーセキュリティの観点からiOSへのバックドア設置は非常に危険であり、機密情報へのアクセスを敵に許すも同然だなどと主張。FBIがスタンフォード大学のコンピューターサイエンス学科卒業生を部屋いっぱいに集めても、本物のハッカーには太刀打ちできないと述べ、最も優秀なハッカーを集めた自分のチームによる無料での暗号化解除を提案している。
マカフィー氏によれば、主にソーシャルエンジニアリングの手法を用いることで、暗号化は3週間以内に解除できるとのこと。万が一暗号化の解除に失敗した場合はテレビ番組で自分の靴を食べてみせるとし、信用できないならGoogleで「cybersecurity legend」を検索して誰の名前が10位までに表示されるか確認すればいいとも述べている。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | 犯罪 | セキュリティ | アメリカ合衆国 | スラッシュバック | 暗号 | iOS | 政府
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