ヤマハ発、移動体向け通信サービスの米ベンチャーに2.3億円出資

2016年2月16日 14:27

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ヤマハ発動機が出資する米スタートアップ企業Veniam社のWebサイト。

ヤマハ発動機が出資する米スタートアップ企業Veniam社のWebサイト。[写真拡大]

 ヤマハ発動機は16日、自動車などの移動体同士の通信に適した通信サービスを開発する米スタートアップ企業Veniam社に200万ドル(約2億3,000万円)を出資したと発表した。出資を通じて新技術やサービスの開発につなげていくという。

 同社によると、Veniam社は移動体同士や移動体・モノ間の通信に適したメッシュ型Wi-Fi通信サービスの提供と通信ハードウェアの開発・販売を手掛けている。設立は2012年。これまで困難だった移動体向けメッシュ型通信網での通信経路決定を可能とするアルゴリズムを開発し、実用化しているという。

 ポルトガルなどで主に運送事業者を対象とした事業を行なっており、通信サービスに加えて、通信機器、データ管理、セキュリティも含めたオールインワンソリューションでビジネスを展開している。

 今回の出資は、2015年8月にシリコンバレーで稼動した新事業開発のための子会社Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley(YMVSV)を通じて行なう。今後もYMVSVを通じて新事業開発のためのテーマ探索・育成、事業化推進などを行い、スタートアップ企業への戦略的投資についても積極的に実施していくという。

 Veniam社によると、今回はYMVSVのほか、Verizon Ventures、Cisco Investments、Orange Digital VenturesがVeniam社に出資した。

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