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Apple対Samsungの裁判、Appleが追加の損害賠償など合計約1億8千万ドルを要求
米国でのAppleとSamsungの特許権侵害をめぐる裁判で、Samsungは約5億4千8百万ドルの賠償金をAppleに支払い、さらにその一部の取り消しを求めて連邦最高裁に上告している。一方、Appleはカリフォルニア州サンノゼの連邦地裁で12月23日、Samsungに追加で約1億8千万ドルの支払いを求める申し立てを行ったそうだ(FOSS Patentsの記事、The Vergeの記事、Bloomberg.co.jpの記事、NASDAQ.comの記事)。
Appleが支払いを求めているのは、2012年の最初の評決後にSamsungが該当製品を販売したことによる追加の損害分と、それに対する利息だという。追加の損害分は178,659,870ドル、利息が1,192,490ドルで、計179,852,360ドルとなる。
Samsung側が取り消しを求めている支払い済みの賠償金は、デザイン特許に関する約3億9千9百万ドル分だ。米特許商標庁(USPTO)では該当するデザイン特許D618677について、最終的ではないものの無効と判断しており、最終的に取り消される可能性が高いとの見方もある。FOSS PatentsのFlorian Mueller氏は、Appleを含めて無効な特許権が執行されることを望む企業はないので取り下げられるべきだとしつつ、この段階での取り下げを望むことは現実的ではないと述べている。
また、ピンチズームに関連する特許7,844,915を無効とする最終拒絶通知が2013年に出され、USPTO審判部(PTAB)でも再審査の結果を支持している。しかし、Appleは連邦巡回区控訴裁判所に上訴しており、最終決定までにはまだ時間がかかるようだ。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | YRO | 法廷 | パテント | アップル | アメリカ合衆国 | お金
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