電通のベンチャーファンド、米国のヘルスケア・ソリューション開発企業に出資

2015年12月25日 17:53

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家庭で分子レベルのバイオデータの分析を可能にするヘルスケア・ソリューション「Cue」の製品写真(電通の発表資料より)

家庭で分子レベルのバイオデータの分析を可能にするヘルスケア・ソリューション「Cue」の製品写真(電通の発表資料より)[写真拡大]

 電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」は25日、家庭で分子レベルのバイオデータの分析を可能にするヘルスケア・ソリューション「Cue」(キュー)を開発する米国の「Cue Inc.」(キュー社)に出資したと発表した。

 同社によると、キュー社は、家庭で分子レベルのヘルスケアデータの分析を簡易に行える箱型のハードウェアと診断カートリッジ、データの分析結果を管理できるスマートフォン向けのアプリケーションを開発している。唾液や血液、粘膜などの少量のサンプルを採取し、検査内容によって色分けされたカートリッジを箱型のハードウェアに差し込むことで、ビタミンD、テストステロン、炎症、インフルエンザ、妊娠適性などの分析を手軽に行うことができる。

 今後、各国当局の承認を受け、欧州や香港では2016年半ば、米国では2016年中、日本では2017年の発売を目指す。また将来的には、20種類程度の検査項目に対応する予定。

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