米西海岸で謎の飛行物体、実は米海軍が試験のため発射したミサイルだった

headless 曰く、　米西海岸で7日夜、強い光を放ち、青や白の尾を引く謎の飛行物体が目撃されて話題となったが、これは米海軍によるミサイルの試験だったそうだ（The San Diego Union Tribune、Slate、Reuters、Ars Technica、Register）。

　謎の物体は太平洋上を飛行し、カリフォルニア州南部で多くの人が目撃している。Slateによると、カリフォルニア州北部や、内陸のネバダ州やアリゾナ州でも目撃されたという。そのため、ソーシャルメディアで大きな話題となったほか、地元の警察やメディアにも報告が殺到した。おうし座流星群が極大期を迎えた時期の出来事だったため、流星の爆発だと思った人も多いが、中にはUFOだと思った人もいるようだ（動画）。

　実際には、この飛行物体はオハイオ級原子力潜水艦「Kentucky」から試験のために発射されたTrident II（D5）ミサイルだったとのこと。ミサイルは弾頭を搭載しておらず、同様の試験は定期的に行われているという。この種の情報は発射前には機密扱いとなっており、事前に公表されることはない。ただし、太平洋上では前夜から飛行禁止区域が設定されていたそうだ。通常ロサンゼルス国際空港では騒音に配慮して、夜間は陸側を避けて海側から到着便を進入させるが、一時的に陸側からの進入に変更していたとのことだ。

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