NEC、英グリニッジ王室特別区とスマートシティ開発で協業

2015年10月23日 12:17

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NECヨーロッパの中津信彦COO(チーフオペレーションオフィサー)(左)と、グリニッジ王室特別区のデニス・ハイランド(Denise Hyland)区議会長(右)。(NECの発表資料より)

NECヨーロッパの中津信彦COO(チーフオペレーションオフィサー)(左)と、グリニッジ王室特別区のデニス・ハイランド(Denise Hyland)区議会長(右)。(NECの発表資料より)[写真拡大]

 NECは23日、100%子会社のNECヨーロッパが、英国ロンドン南東部に位置するグリニッジ王室特別区、傘下のデジタル・グリニッジ社(Digital Greenwich)と、スマートシティ分野で協力する基本合意書を締結したと発表した。ビッグデータやIoT(Internet of Things)関連ソリューションの活用で協力し、地元住民を対象とした公共・商業サービスの強化を図るという。

 同社によると、グリニッジ王室特別区は、行政サービスの拡充と住民や観光客の増加への対応を目指した「グリニッジ・スマートシティ戦略」を進めており、今回はこの戦略の一環として3者が協力する。

 NECのソリューションでは、クラウドサービス型のスマートシティ・システム基盤である「クラウド・シティ・オペレーション・センター」が導入され、同区全体に設置されたセンサーを通じて収集された様々なデータを分析・処理することが可能になるという。データは、地元の起業家やアプリ開発者も利用でき、住民ニーズに基づいた新サービスが開発できるという。

 また、今後は渋滞緩和などの交通領域、ソーシャル・ケア、住宅、廃棄物管理、スマートグリッド(次世代送電網)など幅広い社会ソリューション分野でサービス向上を目指すという。

 グリニッジ王室特別区は人口25万人以上のロンドン地方行政区域。2012年のロンドン五輪の会場としても使用された大型の競技施設兼コンサート会場「オーツーアリーナ(The O2 Arena)」があり、人気の観光地となっている。2010年から2028年の間には人口が34%増加すると推定されている。

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