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【どう見るこの株】水素観点の岩谷産業の行方
■水素関連の岩谷産業の株価見通し、高値から1年でそろそろ出番か
岩谷産業<8088>(東1・1000株単位)は水素関連の本命的存在として昨年大活躍したが、今年は冴えない。昨年11月の高値からまもなく1年、行方を展望した。
<Q>岩谷産業の株価が昨年の活躍が嘘のように冴えないが。
<A>13年暮れの350円前後から14年11月には892円まで約2.5倍に急伸しマーケットの人気となった。しかし、今年は、4月頃までは高値圏で値を保っていたが、信用買いの期日接近もあって5月以降、モミ合いを下放れ、8月のチャイナショックでは655円と下げ、さらに10月7日には630円と下値を切り下げる展開となっている。
<Q>水素という強力な材料があるののになぜか。
<A>昨年人気化したことに対する調整があると思われる。トヨタ自動車の水素を原料とした燃料電池車が騒がれなくなったこともある。それに、同社の前期(15年3月期)が1株利益25.2円(14年3月期は42.5円)にとどまり、今年6月に向けての好業績優良株人気に乗れなかったこともあるだろう。とくに、今年前半はEOEが14~15%と高い銘柄が注目されたが、同社のROEは6%ていどということで高ROE人気にも乗れなかったといえる。
<Q>これからの株価見通しは。
<A>信用買残は依然として多いが、空売り残も多く、取り組み面は厚くなっている。何か、きっかけとなる材料が出れば売方の買い戻しに繋がる可能性はあるだろう。それに、月足では24カ月線を挟んでのモミ合いで下げ渋り感が出ている。ほぼ下値圏とみていいだろう。
<Q>マーケットでの物色の矛先は再び材料テーマ株に向く可能性はどうか。
<A>大いにあるものと思われる。6月ころに買われた優良株グループはシコリ感が強く、思い切って手がけ難いことがある。安部改造内閣のスタートで、旧3本の矢、新3本の矢の政策が合わさってテーマ性のある材料株に注目が集まる可能性は十分予想される。高値から1年という日柄感があるし、今期が1株利益で44.7円(四季報)と上向くことも注目される。年末高に向ってで直る可能性はあるとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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