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AndroidのStageFright機能に新たな脆弱性
7月に脆弱性が公表されて話題となったAndroidの「StageFright」機能だが、また新たな脆弱性がZimperiumによって公表された(Zimperium Mobile Security Blogの記事、Ars Technicaの記事、The Registerの記事、Threatpostの記事)。
Zimperiumが「Stagefright 2.0」と呼ぶ脆弱性は、Androidの「libutils」で発見された脆弱性(CVE-2015-6602)と「libstagefright」で発見された脆弱性(CVE-2015-3876)を組み合わせたもので、細工したMP3またはMP4ファイルを読み込ませることで任意のコード実行が可能になるという。
CVE-2015-6602はAndroid 1.0から存在しており、ほぼすべてのAndroidデバイスが影響を受ける。ZimperiumではCVE-2015-3876を利用することで、CVE-2015-6602を利用した攻撃がAndroid 5.0以降で可能になることを確認しているという。Android 5.0より古いバージョンでも、脆弱性のあるlibutilsの関数を使用するサードパーティーのアプリやプリインストールアプリが端末に存在すれば攻撃が可能となる。
Stagefright 2.0は以前の脆弱性(Stagefright 1.0)と同様、細工したメディアファイルをプレビューするだけで攻撃が実行される。Stagefright 1.0では主にMMSを使用した攻撃が想定されていたが、GoogleはHangoutsやMessengerアプリでMMSのバックグラウンド処理を無効化している。そのため、Stagefright 2.0では主にWebブラウザーを経由した攻撃が想定されるという。また、脆弱性のあるライブラリを使用するサードパーティーアプリを使用して攻撃が行われる可能性もあるとのことだ。 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | メディア | セキュリティ | バグ | Android
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