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三井物産、米国の“植物卵”食品ベンチャーに約18億円を出資
三井物産は、植物タンパク食品を手掛ける米ハンプトン・クリーク社に約18億円を出資した。写真は、ハンプトン社のWebサイト。[写真拡大]
三井物産は2日、植物タンパクの食品ベンチャー企業である米国ハンプトン・クリーク(Hampton Creek., Inc.)と増資引受契約を締結し、1,500万ドル(約18億円)の出資を完了したと発表した。
同社によると、ハンプトン社が手掛けている植物タンパクは、鶏卵に替えてマヨネーズなどの食品原料として使用できる、“植物卵”のような特性を備えており、「おいしく、手頃で、持続可能」な食品の原料として今後の幅広い用途が見込まれている。
ハンプトン社は、植物タンパクを機能特性た分子特性で分類したデータベースを活用し、動物タンパクを植物タンパクで置き換えた食品を開発・製造販売している。これまでに、鶏卵の代わりに植物タンパクを使ったマヨネーズやクッキーなどをウォルマートやターゲットといった米国大手小売店で販売しているほか、米国セブン-イレブン社にサンドイッチに使用されるマヨネーズを供給するなどの実績を持つ。
三井物産はハンプトン社への出資参画を通じて、卵タンパク・乳タンパク等の動物タンパクを環境負荷の少ない植物タンパクによって代替する新しいコンセプトの栄養科学分野に参入するとしている。また、食品企業などと提携し、ハンプトン社の米国事業の価値向上や、日本を含めたアジア地域での“植物卵”の事業展開を目指すという。
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