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日本のスパコン「京」が、再び世界1位に
理化学研究所などによる国際共同研究グループは14日、ビッグデータ処理に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングであるGraph500で、スーパーコンピュータ「京」の解析結果で、第1位を獲得したと発表した。
近年活発に行われるようになってきた実社会における複雑な現象の分析では、コンピュータによる高速なグラフ解析が必要とされている。そのグラフ解析の性能を競うのが、2010年から開始されたスパコンランキング「Graph500」で、スーパーコンピュータ「京」は2011年の6月と11月に第1位となっていたが、2014年11月と2015年7月は第4位であった。
今回Graph500の測定に使われたのは、「京」が持つ88,128台のノードのうちの82,944台で、約1兆個の頂点を持ち16兆個の枝から成るプログラムスケールの大規模グラフに対する幅優先探索問題を0.45秒で解くことに成功し、再びGraph500で第1位を獲得した。
研究メンバーは、「今回共同研究者の方々と共に、アルゴリズムの新手法の考案、実装、および徹底した性能の分析とそれによる改良を実施し、大幅にスコアを向上させることに成功しました。再び世界1位になれたことを大変嬉しく思っています。今後もこのような努力を続け、「京」のポテンシャルをどこまで活かせるか、挑戦したいと思います。」とコメントしている。
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