NEC、東京海上日動の仮想化基盤を移行

2015年6月26日 16:45

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 NECは26日、東京海上日動火災保険が利用する、約3万台の仮想PC型シンクライアントシステムを支える仮想化基盤ソフトウェアの移行を実施したと発表した。約3万台の大規模な仮想PC型シンクライアントシステムを支える仮想化基盤ソフトウェアの移行は、先進的な事例という。

 東京海上日動が採用しているNECのシンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルピーシーセンター)」は複数種類の仮想化基盤ソフトウェア(ハイパーバイザー)を統合管理/混在運用することが可能。今回、マイクロソフト社の「Windows Server2012 Hyper-V」を活用することで、リソース増強を最低限に抑え、約6カ月という短期間での移行となった。

 東京海上日動は、2009年に仮想PC型シンクライアントシステムを導入しており、NECが構築を担当した。今回、仮想PCのOSが2014年4月9日をもってサポート終了することに伴い、新OSへの移行を計画していたが、業務担当者が利用する約3万台の仮想PCを新OSへ移行するには、新たに必要となるCPU・メモリリソースの増加を補うためのサーバ増設のコストが課題となっていた。

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