【チャート診断】タダノは1月の安値から急速に戻し昨年10月の高値うかがう、資源人気加われば吹き上げも

2015年6月16日 11:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 タダノ <6395> は、1月に1340円と下げていたが、足元では1900円台まで戻し昨年10月の高値2030円をうかがう展開となっている。

 創業1919年、設立1949年。鉄道保線機械を発明し特許取得、国鉄へ納入、1955年に油圧式トラッククレーン1号機開発した。

 現在は車両搭載用クレーン及び高所作業車、建設用クレーンで世界でも大手。年商約2100億円、従業員数約3100名。本社高松市で北京と中東に海外事務所があり海外売上は約5割。発行済株数は約1億3000万株の中型株でROE約17%で外国人持株比率約2割。加藤製作所、コマツとの株価連動性高く資源開発関連人気も持つ。

 11年1月に月足チャートで24カ線(450円台)抜いて買い転換後は一度も24カ月線を割ることなく着実な上昇。昨年9月に07年高値を抜いて2030円まで上昇。大台乗せ後に1300円まで調整、下げはやや大きかったが足元では高値接近と出直りだが二番天井の懸念も残る。

 PER割安、増配で配当魅力も加わり指標面では割高感はない。ただ、材料面でややパンチ力不足で深追い避け吹き値売りがよいだろう。

 11年に一度の赤字あるが、以後、増収増益。前期は3年前比較で売上約79%、営業利益で約2.7倍。海外でクレーン好調持続。

 北米向け好調に原油相場上昇なら資源開発人気も加わる。押し目買いに徹する。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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