政治とカネで大臣規範見直し提案も総理は後ろ向き

2015年2月28日 10:53

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記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は27日、1回の収入が1000万円を超える閣僚の大規模な政治資金パーティーは疑惑を招きかねないとして大臣規範に抵触する可能性などを民主党の柚木道義議員から指摘されたが「閣僚は大臣規範の精神をしっかり守っている」と答弁。

 柚木議員が、閣議決定で大臣規範を改正し、大臣もしくは政務三役は在任中、所管の業界・企業からの政治献金やパーティー、講演料を自粛すべきではないかと政治とカネの問題をよりクリーンにするために提案したことに対しても「変えていく必要はない」と政治とカネにはリーダシップの発揮を示さなかった。

 柚木議員はこの日の衆議院予算委員会で、安倍総理はじめ第2次安倍内閣の閣僚7人が2013年、1回の開催で収入1000万円を超える政治資金パーティーを開催していたことをとりあげ、疑惑を招きかねない大規模パーティーの自粛を定めた大臣規範に抵触すると安倍総理の受け止めを求めるとともに、大臣規範の見直しを求めた。民主党は「政治とカネの問題に後ろ向きの総理の姿勢が浮き彫りになった」とする。(編集担当:森高龍二)

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