経産省、第1回「日本ベンチャー大賞」の受賞者を決定　東大発のミドリムシベンチャーへ

　経済産業省は、ベンチャー向けの表彰制度として初めて内閣総理大臣賞を設けた「日本ベンチャー大賞」の受賞者を決定。第1回目となる「日本ベンチャー大賞」(内閣総理大臣賞)は、株式会社ユーグレナに贈られた。表彰式は22日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町)にて開催され、安倍総理・宮沢経済産業大臣より受章者へ表彰状が授与された。

　日本ベンチャー大賞は、若者などのロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出したベンチャー企業経営者を表彰し称えることにより、起業を志す人々や社会に対し、積極的に挑戦することの重要性や起業家一般の社会的な評価を浸透させ、社会全体の起業に対する意識の高揚を図ることを目的としたもの。

　大賞に輝いた株式会社ユーグレナは、東大発のバイオテクノロジーベンチャーで、2015年12月に世界で初めて、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の屋外大量培養に成功した。

　同社は現在、石垣島で育てたミドリムシを素材にした「石垣産ユーグレナ」を活用した各種の健康食品などを製造販売するほか、研究機関としての機能も持ち、理研をはじめ多くの研究機関と共同で資源・エネルギー循環型の持続的社会の実現に向けた研究も行っている。

　その他の授賞企業は以下のとおり。

「ベンチャー企業・大企業等連携賞(経済産業大臣賞)」CYBERDYNE、大和ハウス工業。「女性起業家賞(経済産業大臣賞)」コイニー株式会社。「地域経済活性化賞(審査委員会特別賞)」スパイバー株式会社。「ワークスタイル革新賞(審査委員会特別賞)」株式会社クラウドワークス。（記事：町田光・記事一覧を見る）