NSA、北朝鮮によりソニー・ピクチャーズへのサイバー攻撃を観測できていた?

2015年1月22日 11:20

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 ソニー・ピクチャーズへのサイバー攻撃では、オバマ大統領は犯人は北朝鮮であると迅速に断定した。これは慎重なオバマ氏にとって非常に珍しいことだ。匿名を条件に語った関係者や専門家によると、米国家安全保障局(NSA)は、ソニー・ピクチャーズが攻撃を受ける以前から、マルウェアを利用したり、北朝鮮が好むマレーシアの接続先を監視することで、北朝鮮の動きを追跡していたという。このためハッキングが北朝鮮によるものと断定するのが迅速であったようだ(The New York TimesCNET JapanSlashdot)。

 約10年間、米国は敵対国家のコンピュータ・システムに監視ソフトウェアと破壊的なマルウェアの機能を持つ「beacon」を仕掛けてきた。スノーデンのリーク文書によれば、このマルウェア開発には数10億ドルがかけられているという。NSAは昨年の秋に北朝鮮の大規模なハッキングが具体化した時点で、ソニーに警戒を促すことができなかった。これはアメリカの諜報機関がこの攻撃の重要度を理解できなかったためだという指摘もあるようだ。

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